テラーノベル
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『ちいさな瞳の、可愛い護衛』サイト-19の、時間が再び動き出した中央管制室。アイは床にしゃがみ込み、世界を救ってくれたSCP-999とウサギのウォルターを優しく撫でていた。「本当にありがとう。」アイが微笑んでいると、部屋の開いた自動ドアの向こうから、チチチ、チチチという、まるでおもちゃの車が走るような小気味いい機械音が聞こえてきた。現れたのは、一頭身のしずくのような形をした、2匹の小さな生き物だった。1匹は綺麗なカササギ色のベニヤ、もう1匹はマスタード色のキハダ。体の中央にある、顔のほとんどを占めるほどの大きくて丸い「一つ目」をパチパチと……いや、彼らは絶対に瞬きをしない。大きな瞳を輝かせながら、キャスターを滑らせてアイの元へと突進してきた。SCP-131――通称「アイポッド」たちだ。「あなたたちも心配して来てくれたの?」アイポッドたちはアイの足元に到達すると、車輪のような足元を小刻みに動かして嬉しそうにダンスを踊り始めた。さらに、首を傾げるように体を斜めにして、アイの顔をじっと見つめてくる。その大きな瞳には、アイへの深い愛情と好奇心が溢れていた。彼らは危険な怪物ではない。ただ、気に入った人間に子猫のようにどこまでも付いていく、無害で人懐っこい生き物だった。すると、胸元にいたオレンジ色の999が「プニィ」と鳴いてアイポッドたちに挨拶をした。ウサギのウォルターもモグモグと口を動かしながら、新しい仲間に鼻を近づける。オレンジ色のスライム、白いウサギ、そして2匹の一つ目アノマリー。アイの周りは、いつの間にか財団で最も可愛い生き物たちでいっぱいの、小さな楽園のようになっていた。「ふふ、これじゃあ仕事にならないね」アイは笑いながら、アイポッドたちの滑らかな頭のてっぺんをそっと撫でてあげた。彼らは満足そうに、チチチと高くて可愛い鳴き声を響かせる。このアイポッドたちは、ただ可愛いだけではない。絶対に瞬きをしないその瞳は、かつて、見つめ続けないと首を折ってくる恐怖の彫刻(SCP-173)の監視任務で見事な大活躍をし、財団の職員たちを救ったことがある。世界がどんなに恐ろしい怪物の脅威に晒されようとも、この小さな瞳たちがじっと未来を見つめている限り、財団の光が消えることはない。アイは足元でじゃれ合う可愛い救世主たちを見つめながら、これからもこの小さな命たちと一緒に、世界の平和を裏側から守っていこうと、優しく心に誓うのだった。
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コメント
1件
もうめっちゃほっこりしたわ…! アイポッドたちの「チチチ」って音だけで顔が緩むし、999やウォルターとのじゃれ合いが完全に楽園になってて尊すぎる。あの瞬きしない瞳に秘められた過去エピソードもニクいな。可愛いだけじゃない、ちゃんと「守ってきた」仲間たちっていうのがめちゃくちゃ好き。アイさんの優しい笑顔が目に浮かぶエピソードだったよ。🍊好きさん、素敵な癒しをありがとう!