2024/09/02 加筆
「眠いダルい帰りたい…」
綺麗な桜が咲き誇り、学生たちの楽しそうな会話が飛び交う今日この頃。
「はぁ…」
俺は、国内でも有名なお金持ち学校、『私立薔薇花学園』に入学するらしい。
「すみませーん、九条先生いますかー?」
職員室の扉を開け、中を見渡す。入学式前だからだろうか、先生が2、3人ぐらいしかいない。
「高等部からの新入生ってお前か?」
入ってすぐのところにいた先生が話しかけてきた。その見た目はどこぞのホストのようで、なんだかチャラそう。顔が良いのがむかつく。
……絶対変なヤツだよ…帰りたい……
「…はい」
「えーっと…確か名前は…」
「如月 柊空です。」
俺が自己紹介すると九条先生は机の上にあった書類を手に取り読み始めた。
「如月ね……如月如月…ってお前、うちの生徒になるわりには、随分と一般的なご家庭だな。」
面接で言いましたけど??あの時居た面接官の人がダメなのかこの人がダメのか…
…聞くのも面倒臭いし、まぁいっか。
「そうですね。」
「冷めてんなぁ………まぁいいや、改めて俺の名前は九条 敦、よろしくな」
…この人が担任だったの…?不安…。
「よろしくお願いします。」
「よし、じゃあ早速教室行くか。その道中にこの学園のこととか説明するから、着いてきな。」
教室までは少し遠いらしい。お金持ち学校なだけあって、普通の高校の数倍は大きいから仕方ないけど…歩くの疲れた…。体育通知表1の俺を舐めんなよ…
「この学園は、世間からの注目度が高いわりに閉鎖的で秘密主義なところが特徴だ。」
「そうなんですね。」
確かに、最寄りのバス停からも結構歩いた。なんで山の中になんか建てたんだろう。めんどくさくない?
「しかも男子校で、欲に飢えてる奴が多い。如月、お前気をつけろよ?」
「…何に気をつけるんですか」
一体何に気をつけろと?暴力とか?俺そんなに弱く見えるかな。
「…薔薇学は小等部から高等部まである小中高一貫、だから小等部からここにいるやつらがほとんどだ。夏休みとか冬休みとかの長い休み以外で女と関わる機会がほぼ無い……この意味が分かるか?」
「………? 」
さっぱり分からない。どういう意味?
九条先生がガクッと肩を落とす。
「はぁ……要はだな…女と恋愛できない。だからうちの生徒たちは…
ゲイかバイがほとんどだ。」
…ゲイとバイについては一応知識はある。
ゲイは男の人が好きな男の人のこと、バイは女男関係なしに好きになる人のこと……だったと思う。…あんまり驚きはしない。別に悪いことじゃないし。
「それで俺が何に気をつけるんですか。俺が男に好かれると?」
俺は性格も容姿も一般的、特にすごい技を持っている訳でもない。ただ少し人より背が低いだけ。
「………後にわかる。夜部屋に来いとか言われても絶対いいよとか言うんじゃねぇぞ。」
「…?わかりました」
はぁ…このあと入学式も自己紹介もやるの…?いらないでしょ…。
「ほら、教室ついたぞ。お前は多分というか絶対に色んな意味で狙われる。ホント気をつけろよ。」
九条先生はまた意味の分からないことを言いながら、教室の扉に手をかけた_
あとがき
こんにちは!ち、🌸と申します!
初作品は私が大好きな『王道学園』をテーマにしたものです!
といっても、中身はだいぶ非王道になってくるかと思います!なんて言ったって、この小説の一番の見所は、『キャラの意外性』ですから!王道学園に出てくるキャラとは一味も二味も違う個性的なキャラたちをどんどん登場させるつもりです!是非お楽しみください🫶
投稿頻度はだいぶ遅いと思います…申し訳ないです🙏💦
また、アドバイス等があればぜひぜひ教えてください!参考に致します!
このお話は、最終的なカプはないです!総受け&総愛されにしていきます!また、他カプもないです!完全に主人公愛されの作品なので、色んなキャラ同士の恋愛が見たい!という方はおすすめしません…。
次回:俺のだるい一日
王道学園について簡単に解説コーナー!
〜主人公と担任編〜
(読まなくてもOKです!また、読者の皆様と解釈が一致していないところがあるかもです!)
主人公は大体季節外れの転校生!
クルクルパーマに分厚いメガネをかけた陰キャのような見た目だが……実はとっても綺麗な美少年!
見た目で判断して欲しくないという理由から変装をしている場合が多い!
正義感の塊のような性格で、俺様生徒会長や腹黒副生徒会長など!色々な男を無意識にたらし込む!
担任はホスト教師!
見た目通りチャラい!でも根はちゃんと先生!
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