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それからの勇斗はやけに近い。
『仁人』
「なに?」
『…ここ来て』
理由を言わずに手を引く。
触れる前に必ず声をかける。
抱きしめ方が、慎重すぎる。
「最近さ、勇斗、優しすぎない?」
『そう?』
「うん。なんか……俺、壊れ物扱いされてるみたいだわ、笑」
勇斗は否定しなかった。
ただ、少しだけ強く抱きしめてきた。
壊れ物扱いじゃない。
壊れかけていたのを、俺が見ただけだ。
『壊れてないよ』
「…即答だな」
『事実だからな』
仁人は笑ったけど、目は揺れていた。
「ねえ、俺さ」
『うん』
「もしかして何か…やらかした?」
俺の腕が、ほんの一瞬だけ強くなる。
『…聞く?』
「うん」
『…今じゃなくてもいい?』
仁人は少し黙ってから言った。
「…いつかは、話して」
俺は頷いた。
「…うん、」