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ん?あれ?菅原さん?あれれれれ?なんて?羨ましいって言った?あれ?
校門をくぐり、教室に入って自分の席に座った。
『おはよ。蛍くん』
「ん」
私はヘッドホンをしながら本を読む蛍くんに話しかけた。今思えば、なんでヘッドホンつけてるのに話しかけたんだ。私。
『なんで部活来なかったのー、』
「いや、部員さんたちとは会ったから」
「いつか行く」
「てか、あんま話しかけないでよね」
『、ごめんね』
(ひどいなぁー、もう!)
人がだんだんと集まり、授業が始まった。
(あ゛ーー、やっと終わった。今日もたしか部活があったはず。)
ながーい授業が全て終わり、私はリュックを背負った。
「あーと、西川さんいますか?」
(?! 菅原さん!)
教室の扉に菅原さんが顔をのぞかせていた。私は驚きながら小走りで向かう。
『います!どーしたんですか?』
「ごめんねー!急に。今日も部活あるべ。また迷ったら困るし、一緒に行ってやろう。」
『う、うるさいです。でも頼めるなら…』
「よし、早速行こー!」
菅原さんに手を引かれながら、ドアをくぐる前に蛍くんと目が合った気がした。
(…?)
「よおし!到着ー!」
『あ、ありがとうございます。』
「いいよいいよ。今日も頑張ってね!」
菅原さんは着替えに行ってしまった。
(やっぱりいい人だなー、)
(わたしも着替えに行こ。)
私は近くにある女子更衣室に入って、ジャージに着替え始めた。
(ここの学校のジャージって可愛いよなあ)
自分のジャージを眺めていると、勢いよく扉が開く。
『?!?!』
黒髪の長身の人が入ってきたのだ。
「!!」
「あ。す、すまん。」
その人はそう言い静かに扉を閉めた。
(は?!人の着替え見といて何だそれは!!)
( 💢 ᐛ ∞)
ムカついた私は、爆速で着替えて黒髪の人を追うことにした。
(たしかあの人、バレー部だよね。)
体育館に勢いよく入る。そこには菅原さんしかいない。
(いない!!!)
驚いた衝撃とともに、思い出す。
(あの人日向と追い出されてた人だ!!)
『はぁ…』
私は大きなため息をつく。と同時に、我に返った。
「西川…?どうしたの?」
『あ…。すみません!取り乱してしまって。
ちょっとさっきあの1年の黒髪の人に…』
「何されたの!どんと言ってみい!」
『き、着替えを見られたんです。』
「あらぁーーー…。そりゃあ」
「羨ましい」
『ん?すみません。なんて言いましたか?』
「あ、嫌なんでも!ほら、部員来るよー。」
『はい!頑張ります!』
その後は次々と仕事をしたから、あの影山?さん(菅原さんに聞いた)のことは忘れてしまった。
<続く>