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コメント
1件
わーーーーーーー神ーーーーーーーですね!??頑張ってください!初コメ失礼しました!
特に話すことないんで、書きます
三週間
時間だけがゆっくりと過ぎていき、会社の会議や新しい生活の手続きに追われながらも、
頭の奥にはいつも同じ疑問が居座っている…
___なぜ、自分はあの三人と結婚したのか
会ったこともない相手と、どうやって「夫婦」として向き合えばいいのか
誰も答えをくれないまま、今日がやってきた
午後六時
控室の障子を滑らせると、パラオがぴょこんと顔を出した
「にほーん! 準備できた? みんな、もう来てるよ!」
元気な声に、胸の奥が少しだけ緩む。
「……うん。パラオ、今日もお手伝いありがとう」
「えへへ。パラオ、にほーんが緊張してる顔、ちょっと好き!」
「好きって……もう、茶化さないで////」
思わず笑うと、少しだけ肩の力が抜けた
広い会議室
障子が開くと、三つの視線が同時にこちらへ向けられた
黒を基調にしたスーツ姿の陸、深い紺色を纏った海、空色のネクタイを締めた空__
三人とも背筋をまっすぐに伸ばし、息を呑むほど凛としている
足がすくみそうになる
__この人たちが、自分の“夫”
その事実が、改めて重く胸に落ちた
「日本さん……はじめまして」
最初に口を開いたのは陸だった
低く、少し硬い声
「これまで顔を出せず、申し訳ありません。仕事の都合で……」
「い、いえ……こちらこそ」
言葉が喉でつかえ、情けないくらい小さな声しか出ない
海が一歩前に出て、穏やかな笑みを見せた
「今日、ようやくお会いできました。あなたのことを……ずっと話したかった」
その瞳の奥に、説明のつかない温度があり、胸の奥が、不意に熱くなった
最後に空が、柔らかく微笑んだ
「日本さん。これからは、無理をせず、あなたのペースで。僕たちは、あなたを縛るためにここにいるわけじゃない」
__どうして…
なぜ、こんな優しい言葉を
政略結婚なら、もっと冷たい距離があっていいはずなのに
何かを言おうと口を開きかけたその時、
「にほーん!」
パラオが勢いよく部屋に入ってきた
「みんなカタイ顔してる! にほーんがびっくりするでしょ!」
その無邪気な声に、三人の表情がわずかにほぐれる
日本も、思わず笑みをこぼした
__この人たちの本当の気持ちを、まだ知らない
けれど、ただの「会社のため」だけじゃない何かが、たしかにここにあることそう感じずにはいられなかった
はい、ここまで読んでくれてありがとう
続きは♡300で