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【前回のあらすじ】
ラブホテル清掃員の岳山、謎の『紫』を示す部屋の存在に胸騒ぎを覚え、先輩不在の中その真相に挑もうとする。
ーーー
しかし、その日のモニターに映る『紫』は、いつもと違う異様さを放っていた。
「……203号室?」
思わず声が漏れる。おかしい。
これまで『紫』になるのは、決まって118号室だけだった。
118号室以外の部屋が『紫』を示すなど、今まで一度もなかったのだ。
しかも203号室と118号室では、
階も離れている。何故、そんなことが起きる?
――だが、よく考えれば部屋番号などどうでもいい話なのかもしれない。
そもそも俺は『紫』の意味すら知らないのだから。
俺が知りたいのはただひとつ。
この『紫』が、一体何を示しているのか……
その正体だ。
俺はモニターに表示された『紫』の示す部屋が203号室だと確認し、そっと休憩室を出ようとした。
――その時だった。
続く