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第59話『予想外の来訪者』
黒龍軍本陣。
蒼厳と黄雷の意見は対立していた。
撤退か。
決戦か。
黒龍軍内部にわずかな亀裂が生まれる。
しかし。
その頃。
さらに遠く離れた南西部では。
別の異変が起きていた。
燃え続ける森林。
崩壊した砦。
そこを進む軍勢。
炎獄将軍。
『煉獄の焦土』。
炎獄軍は各地を焼き払いながら進軍していた。
副官が報告する。
「前方の城塞まで半日。」
炎獄は興味なさそうに答える。
「燃やせ。」
「以上だ。」
副官が命令を伝えようとした。
その時だった。
見張りの兵が叫ぶ。
「敵軍発見!!」
炎獄軍がざわめく。
副官が驚く。
「虹国軍か!?」
だが違った。
現れた旗は虹国ではない。
趙。
趙国の旗だった。
炎獄が初めて顔を上げる。
「趙?」
やがて軍勢の先頭が見える。
一人の男が馬を進めていた。
李牧。
かつて合従軍を率いた天才軍師。
副官が驚愕する。
「なぜ李牧がここに!?」
炎獄も目を細める。
李牧はゆっくり馬を止めた。
そして微笑む。
「初めまして。」
「炎獄将軍。」
炎獄は黙って見ている。
しばらくして。
「用件は。」
李牧は笑みを崩さない。
「あなたを止めに来ました。」
周囲が騒然となる。
炎獄軍は怒り出す。
しかし。
炎獄は意外にも笑った。
「面白い。」
「お前がか。」
その時。
李牧の後ろから一通の書状が出された。
炎獄は受け取る。
送り主。
じゃぱぱ。
炎獄が眉をひそめる。
内容は短かった。
『もし黒龍国が本格侵攻したら助けてくれ。』
『俺らだけじゃ止められへん。』
『あんたなら戦局を変えられる。』
実は。
北西平原へ向かう前。
じゃぱぱは密かに各国へ使者を送っていた。
その中の一人が李牧だった。
合従軍では敵同士だった。
しかし。
じゃぱぱは知っていた。
李牧は中華を守るためなら動く男だと。
炎獄は書状を燃やす。
「なるほど。」
そして李牧を見る。
「お前が相手か。」
李牧は静かに頷く。
「ええ。」
「ここから先へは進ませません。」
炎獄の口元がわずかに上がる。
黒龍四天王第二席。
対するは。
趙国最高の知将。
二人の怪物が向かい合う。
その頃。
龍哭谷では。
王翦。
桓騎。
なおきり。
じゃぱぱ。
シヴァ。
そして蒼厳。
黄雷。
黒牙。
決戦の準備が進んでいた。
誰も知らない。
南西部でもう一つの大戦が始まろうとしていることを。
そして。
その戦いの結果が。
黒龍侵攻編全体を大きく左右することになるのだった…。
#リゼロ
すず
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コメント
1件
読んだ読んだ…!!第59話『予想外の来訪者』、めっちゃ熱かった…!🥀 まず李牧登場に声出たよね。合従軍の天才軍師がまさか今ここで再登場するとは思わなくて、もう胸がドキドキしたよ。しかもじゃぱぱが密かに使者を送ってたって伏線、完全に回収してきたのに痺れた…。 炎獄将軍との対峙も「お前が相手か」って台詞が最高すぎて、二人の怪物が向かい合う構図にもう興奮が止まらなかった!南西部でまた大戦が始まろうとしてるし、黒龍侵攻編がどう動くか本当に気になる…。続き楽しみにしてます!