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咲希「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
志歩「咲希?」
わっ?!ってびっくりしたぁ…しほちゃんかぁ…。
咲希「どーしたの?しほちゃん」
志歩「それはこっちのセリフ。何ため息なんか吐いてるの」
え?ため息…吐いてたっけ?と思い、きょとんとする。
「咲希ちゃ〜〜ん!!お昼一緒に食べましょわんだほ〜〜〜〜〜〜い☆」
咲希「あ、えむちゃん!もちろんわんだほ〜〜い☆」
えむちゃんとしほちゃんと一緒に食べる昼ご飯はすっごく美味しかった。
「ねぇ、天馬さん。この後、ちょっといい?」
放課後、クラスメイトの加来(かこ)ちゃんがアタシを呼んだ。
咲希「?うん!分かった。ちょっと待っててくれる?」
加来「うん。じゃあ、校舎裏で待ってるね」
笑顔で加来ちゃんが教室から出ていったので、しほちゃんに事情を説明して校舎裏へ行った。本当は、行かないほうが良かったのかもしれない。
咲希「加来ちゃん!おまたせ!」
加来「ううん。大丈夫だよ」
咲希「それで、どうしたの?」
首を傾げて話を聞く。
加来「……ねぇ、天馬さん。どうして、星乃さんと仲良くしてるの?」
咲希「……………え?」
加来ちゃんは笑顔で言った。アタシは意味が分からなくて笑顔が固まった。
加来「言ったはずだけどなぁ?“一歌ちゃんから離れて?”って」
咲希「ッ!」
な、え?か、体が震えて…どうし、え?私はもうパニックだった。
咲希「な…なんで、その事を知って、るの?」
加来「そういう風に命令させたのは私だから、かな?(ニコッ」
う、そ…?!
咲希「あ…ぇッ?」
加来「じゃあね。天馬さん?」
加来ちゃんはにっこり笑ってその場を去った。
咲希「……ぁ………あ、ぁ……(ポロポロ」
私はその場で座り込んだ。自分の手が冷たいのが分かった。
咲希「い、っちゃ…しほ、ちゃん…ほな、ちゃん…(ポロポロ」
『……き……さ………き!咲希!!』
スマホから声が聞こえたのでスマホを見るとルカさんが心配そうにこっちを見ていた。
ルカ『大丈夫?咲希』
咲希「あ……だ、大丈夫です!(ニコッ」
無理矢理笑顔を作る。
ルカ『…なら、いいんだけど…無理しないでね?一歌みたいに』
咲希「…………!!…は、はい!」
やだ。無理したくない。なのに…笑顔が勝手に作られちゃう。怖い。なんで、人が、みんなが…怖い…。
ルカ(……やっぱり、おかしいわね。志歩達に隠し事をしているみたいだし…)
咲希「ルカさん?」
ルカさんがアタシの顔をまじまじと見てきたのでどうしたのか聞いた。
ルカ『いいえ。何でも無いわ。…ねぇ、咲希。何か困ったことがあったら、言ってね?』
咲希「あ…は、はい!」
…なんで、そんなことするんだろ。なんで、そんな風に優しくするんだろう。なんで…アタシ、こんなに怯えてるんだろ…?