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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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咲希「あ、早くセカイに行かないと…」

深呼吸をしてスマホを持つ。大丈夫。アタシは大丈夫。だって、いっちゃん達がいるもん。何があっても、いっちゃんはアタシの味方…だよね?

咲希「…………え?」

アタシ、今何考えてた?なんで、いっちゃん達のこと疑ってたの?

咲希「…そんなこと、ないよね。早く行こう。行かなきゃ…行けないのに…」

震えて〈Needle〉が押せない。押したいのに押せない。怖い。

咲希「…『ごめん。今日の練習行けなくなっちゃった』…」

ごめんね、みんな。本当に、ごめんね。

咲希「家に帰ってから、もう一回自主練しないと…」

アタシには、楽しみながら演奏しないとダメだから。

咲希「…夜にセカイ、いこうかな」





『来ないで…来ちゃダメ!あなたはまだ…ッ光があるでしょ…?来ないで!ねぇ、お願い!!見つけないで…私を…』


咲希「…もう一回やろう!」

やらなくちゃ。みんなと練習出来てないんだからせめて一人でもやらないと…!

その時、インターホンの音が家に鳴り響いた。

咲希「誰か来たのかな?でも、お母さんはまだ帰ってきてないし…って早く対応しなくちゃ!」

ドタバタと階段を駆け下り、玄関ドアに手を当てて扉を開ける。

咲希「おまたせしてすみません!どなたですか………っていっちゃん?!しほちゃんにほなちゃんも!」

一歌「あ、咲希。良かった、家にいて」

穂波「咲希ちゃん、大丈夫だった?」

志歩「なにかあったの?」

みんな、アタシのこと心配して来てくれたのかな。

咲希「ううん!大丈夫だよ!練習休んじゃってごめんね!」

志歩「大丈夫なら良いけど…」

咲希「大丈夫だって!あ、もしかしてしほちゃん、アタシのこと心配してくれたの?」

志歩「心配くらいするけど、悪い?」

しほちゃんってツンデレだなぁっていう本音を心に留めた。

穂波「元気なら良かった。じゃあ、またね。咲希ちゃん」

咲希「うん!いっちゃんもしほちゃんもまたね!」

みんなが自分の家に戻るのを確認して家に戻る。

咲希「…よし、自主練しよっ!みんなに追いつかないと…ダメだから」


咲希「…そろそろ行こっかな。セカイ」

『き…だ………こ……な…』

空耳かな?…まぁ、いっか。

咲希「え〜っと〈Needle〉…あれ?なにこれ〈繧「繝ウ繧ソ繧、繝医Ν〉……読めない…これ多分、文字化けだよね…?」

〈Needle〉の隣に〈繧「繝ウ繧ソ繧、繝医Ν〉という曲名があった。

咲希「…う〜ん…調べてみようかな。えっと…繧の読み方は…」






『……見つかっちゃった……どうしよう。あの子はまだ、こっちに来たらダメなのに…』

星が消えたあの子の想い

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