コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
咲希「あ、早くセカイに行かないと…」
深呼吸をしてスマホを持つ。大丈夫。アタシは大丈夫。だって、いっちゃん達がいるもん。何があっても、いっちゃんはアタシの味方…だよね?
咲希「…………え?」
アタシ、今何考えてた?なんで、いっちゃん達のこと疑ってたの?
咲希「…そんなこと、ないよね。早く行こう。行かなきゃ…行けないのに…」
震えて〈Needle〉が押せない。押したいのに押せない。怖い。
咲希「…『ごめん。今日の練習行けなくなっちゃった』…」
ごめんね、みんな。本当に、ごめんね。
咲希「家に帰ってから、もう一回自主練しないと…」
アタシには、楽しみながら演奏しないとダメだから。
咲希「…夜にセカイ、いこうかな」
『来ないで…来ちゃダメ!あなたはまだ…ッ光があるでしょ…?来ないで!ねぇ、お願い!!見つけないで…私を…』
咲希「…もう一回やろう!」
やらなくちゃ。みんなと練習出来てないんだからせめて一人でもやらないと…!
その時、インターホンの音が家に鳴り響いた。
咲希「誰か来たのかな?でも、お母さんはまだ帰ってきてないし…って早く対応しなくちゃ!」
ドタバタと階段を駆け下り、玄関ドアに手を当てて扉を開ける。
咲希「おまたせしてすみません!どなたですか………っていっちゃん?!しほちゃんにほなちゃんも!」
一歌「あ、咲希。良かった、家にいて」
穂波「咲希ちゃん、大丈夫だった?」
志歩「なにかあったの?」
みんな、アタシのこと心配して来てくれたのかな。
咲希「ううん!大丈夫だよ!練習休んじゃってごめんね!」
志歩「大丈夫なら良いけど…」
咲希「大丈夫だって!あ、もしかしてしほちゃん、アタシのこと心配してくれたの?」
志歩「心配くらいするけど、悪い?」
しほちゃんってツンデレだなぁっていう本音を心に留めた。
穂波「元気なら良かった。じゃあ、またね。咲希ちゃん」
咲希「うん!いっちゃんもしほちゃんもまたね!」
みんなが自分の家に戻るのを確認して家に戻る。
咲希「…よし、自主練しよっ!みんなに追いつかないと…ダメだから」
咲希「…そろそろ行こっかな。セカイ」
『き…だ………こ……な…』
空耳かな?…まぁ、いっか。
咲希「え〜っと〈Needle〉…あれ?なにこれ〈繧「繝ウ繧ソ繧、繝医Ν〉……読めない…これ多分、文字化けだよね…?」
〈Needle〉の隣に〈繧「繝ウ繧ソ繧、繝医Ν〉という曲名があった。
咲希「…う〜ん…調べてみようかな。えっと…繧の読み方は…」
『……見つかっちゃった……どうしよう。あの子はまだ、こっちに来たらダメなのに…』