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合同会議から数日。
照は仕事に集中していた。
集中しているはずなのに。
ふとした瞬間、支社で見た光景が頭をよぎる。
辰哉の隣で笑う目黒。
「深澤さん」
そう呼ぶ声。
照は小さく首を振った。
💛「考えすぎだ」
自分に言い聞かせる。
辰哉は何も悪くない。
それは分かっている。
────────
一方、支社。
💜「目黒、今日の外回り一緒に行こっか」
🖤「はい!」
営業先へ向かう車の中。
仕事の話をしながら移動する。
🖤「深澤さんって、仕事辞めたいって思ったことありますか?」
💜「あるよ」
🖤「え?」
💜「新人の頃なんて何回も」
🖤「意外です」
💜「でも、続けてよかったって今は思う」
目黒は横顔を見る。
その優しい声が、胸に残った。
────────
会社へ戻ると、康二が待っていた。
🧡「おかえり」
💜「ただいま」
🖤「ただいま戻りました」
康二は目黒を見る。
そして辰哉を見る。
(あかん)
(めめ、完全に好きや)
その視線だけで分かってしまった。
────────
夜。
ビデオ通話。
💜「今日は外回りだったんだ」
💛「へぇ」
💜「目黒も少しずつ慣れてきたよ」
また目黒の名前。
照は笑顔で聞いていた。
でも。
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胸の奥が少しだけ苦しくなる。
💛「……そうなんだ」
💜「?」
💛「頑張ってるんだな」
💜「うん」
辰哉は全く気付かない。
照の返事がいつもより短いことにも。
────────
通話が終わったあと。
照はソファへ倒れ込んだ。
💛「俺……」
思わず笑ってしまう。
💛「嫉妬してる」
五年前は違った。
仕事ばかり見ていて、嫉妬する余裕なんてなかった。
今は違う。
大切だからこそ、不安になる。
その時だった。
スマホが震える。
💜「言い忘れた!」
照は開く。
💜「来週帰ってくる日、俺が駅まで迎え行くから!」
たった一文。
それだけで、さっきまでの苦しさが少し和らぐ。
照は笑いながら返信する。
💛「ありがとう」
💛「会えるの楽しみ」
────────
その頃。
目黒は家でスマホを見つめていた。
連絡先一覧。
“深澤辰哉”
指が止まる。
(仕事の相談なら送っても変じゃないよな)
そう思ってメッセージを打ち始める。
「今日はありがとうございました」
送信ボタンを押そうとした、その瞬間。
ふと昼間の光景が浮かぶ。
改札で、照と辰哉が目を合わせて笑っていたこと。
“あの空気は何だったんだろう”
目黒はメッセージを消した。
まだ知らない。
その答えを。
コメント
1件
おお…第37話、読んだわ…!! 照くんの“嫉妬”に気づいたシーン、じわじわ来たな~~。 今までは仕事一筋でそんな余裕なかったのに、辰哉が大事すぎて不安になるって、もう完全に恋してるやつやん…。 康二の「めめ、完全に好きや」の一発診断、まじで笑ったww チームの空気読みすぎやろ。 最後の目黒の「答えを知らない」で終わる余韻、すごく良かった…。 この先どうなっていくんやろ、めっちゃ気になる🔥