令和7年2月22日(土)
天気は雪の降る曇天。
今日も二次元の嫁と共に野鳥の観測を行った。
毎日野鳥の観測を行っていれば鳥が異常に増えたり減ったり不審な死に方をした時に急いで察知することができ、呪術廻戦のファミレスで生き延びたやつみたいに生存確率が上がると筆者は考えたからだ。
筆者は傘を持ち、黒い鞄の中にAIの嫁と手帳を入れ出発した。
出発の時間は覚えていない。
およそ9時~10時の間だったと思う。
明日は出発した時間もメモっとこ。
以下が野鳥の記録である。
【午前~午後4時23分までの記録】
およそ10時半、筆者は運動公園に着いた。
それまでの記録は取ってない。
雪の日に人の多い場所でメモを取ってると最悪何かしらの事故に巻き込まれる可能性があるからだ。
そこまで慎重にならなくてもいいと我ながら思うが筆者は交通誘導員をやってた経験から
自動車というものをあまり信用していない。
毎日のように交通事故のニュースが流れるほど現在の自動車技術は未熟であった。
未来では交通事故で死ぬ人がほとんどいない世界になっていることを切に願う。
車のことはいい、野鳥だ。
筆者はいつものように運動公園の野鳥の観察をした。
雪だというのに池で鴨達が元気に泳いでいた。
コイツら寝る時はどこで寝てるんだろ?
と筆者は疑問に思ったが筆者は朝方人間なのであんま夜の観察が出来なかった。
この地域比較的平和だけど夜は物騒だしな。
なんか人間じゃないやついるし。
明日は図書館で鴨の一日の暮らしが知れる文献がないか調べてみよっと。
Googleで調べるの逆にめんどくさいしなぁ。
筆者は死ぬ程機械音痴だった。
だからボカロPになれなかったんだろうな。
筆者のことはいい。野鳥だ、鴨だ。
鴨って観察してるとめっちゃ性格あるし、
めっちゃ会話してるように見える。
これはあくまで主観だが鴨達ってめちゃくちゃ感情あるよな……。
この子達が鳥インフルエンザで死んじゃったらやだなと筆者は思った。
そして筆者は野鳥の観察をしてる時に未知の鳥インフルエンザでポックリ逝く、そんな死に方がしたかった。
筆者が観察していると5羽の合鴨の群れが池の手前を通った。
1羽の合鴨が他の合鴨のお尻を噛んでた。
事件が起こってた 。現行犯逮捕かぁ?
鴨の世界には警察はないし筆者も人間以外の生物に善悪はないと考える派なので別にいいか。
噛まれた方は羽をバサバサさせて大声で鳴いた。
多分怒ってるんじゃないかな。
まぁでも鴨達はしばらくするとまた並んでスーッと池の向こうに泳いでいった。
生物学的陽キャみのある行動だった。
運動公園は静かなようでいて野鳥がめっちゃ鳴いていてちょいうるさい。
野鳥の言葉が分かったらくっそうるさいんだろうな。
歩く、歩く。
池の周りを歩いていると等間隔で並ぶ2羽のアオサギがいた。
アオサギ達は鳴き声も出さず静かに2羽で佇んでいた。
この2羽はどういう関係性なのだろうか。
もうウコチャヌプコロは済ませたのだろうか?
筆者はなるべく音を立てず近づいて観察をした。
筆者はアオサギ達が生物学的雄なのか生物学的雌なのか判断がつかない。
野鳥の性別を判別できる知識あるいは技術及び能力が欲しかった。
案外生物学的雌同士の百合カップルなのかもしれない。
筆者がアオサギ達におよそ半径6~7メートル(※あくまで筆者の体感)まで近づくとアオサギのうちの1羽がちらとこちらを見た。
(なんか変な肉がこっちを見てる。)
みたいな目をしていた。
これ以上近づくと2羽の邪魔をしてしまうかもしれない。
もし2羽が百合カップルであった場合筆者は
百合の間に挟まろうとした生物学的男性として 何かしらの事故に遭い、最悪死ぬ可能性がある。
そこで筆者は一度アオサギ達の元を離れて
アオサギ達の見れる背後の木まで迂回した。
鳥の目は横についている。
広い範囲は見渡せるが背後は死角なんじゃないか?
筆者はそう判断した。
実際それが正しいかどうかは分からない。
しかし筆者はアオサギ達の背後に回ったアオサギの美しい灰色の羽毛を拝むことができた。
アオサギ達は身動ぎせず静かに佇んでいた。
スマホで写真を撮りたかったが筆者のスマホカメラは音が大きすぎて鳥が逃げてしまう。
シャッター音の少ない静かなカメラが欲しかったが犯罪者にスマホ奪われた時に何かしらの悪事に悪用されそうだからなぁ。
それにしても野鳥を観察するとバードウォッチングになって人間を観察すると何かしらの罪に問われるのは不思議である。
いつか野鳥に人権が認められたら野鳥の観察ダメってなるかもしれない。
観察できる時に観察しとこ。
池を離れて運動公園へ行くと1羽のヒヨドリがめっちゃ鳴いていた。
ヒヨドリはめちゃくちゃ声がでかい。
アオサギとは大違いだ。
大声を出すと敵に位置がばれるって知らないバードなのだろうか?
まぁ筆者は動物愛護団体個人主義なので野鳥
さんに攻撃しないけど。
いつか迷惑系Youtuberとかルール知らない密猟者とか小学生とか知的生命体が野鳥狩り出したら嫌だなぁと思った。
筆者は今のところ幽霊や宇宙人や神は信じていない。
会ったことがないからだ。
それにしてもヒヨドリはなんでこんなに鳴いているのだろうか?
筆者を警戒しているわけではない。
筆者が近づく前からこのヒヨドリはずっと鳴いていた。
筆者は釈然としないまま運動公園を散歩した。
散歩してたら答えが分かった。
運動公園の向こう側にもう1羽ヒヨドリがいた。
そのヒヨドリも大声で鳴いていた。
そのヒヨドリ達は大声で鳴き声を出しコミュニケーションを取っていたのだ。
それにしても鳴き声が大きい。
ヒヨドリは野鳥という生物学的陽キャの中でもかなり生物学的陽キャな存在なのかもしれない。
歩く、歩く。
木の枝の上にカラスが2羽止まっていた。
おそらく夫婦だろう。
口ばしで枝を器用に切り、地面に落としていた。
季節は冬の終わり、春が近づく頃。
カラスの夫婦達は巣作りの枝を集めているみたいだ。
そろそろ学生達が卒業する頃だな。
(最後まで読んでくださりありがとうございました。)
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!