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『お邪魔します!』
「…花里かァ…」
「みのり、急に来させちゃってごめんね…」
『大丈夫だよ!』
今日もわたしは実弥さんの邸にお邪魔させてもらってる
まだ理由は聞かされてないけど…
「…みのり、着いてきてくれる?」
『うん!』
遥ちゃんはそう言うと中に入った
「…桐谷ィ…俺はいた方がいいのかァ…」
「…すみません、師範には少し関係ない話をするので…」
「そうかィ…」
遥ちゃんと実弥さんがお互いコショコショ話してると実弥さんはUターンをしてどこかに出かけた
『…遥ちゃん?』
「みのり、お茶出すね」
『そう?じゃあ良かったらわたしも手伝うね!』
「うん、ありがとう」
『それで、どうしたの?』
「えっと…」
遥ちゃんが気まづそうに口を結ぶ
『…遥ちゃん?』
「ごめん…おかしい話だけど…」
「ミク達のことって…覚えてる?」
…ミク?
ミクって初音ミクちゃんのことだよね…!
『うん!もちろんだよ!初音ミクちゃんの事でしょ?』
あの声って特徴的だから印象に残ってる!
けどなんで急にミクちゃんの事を話したんだろう…?
「…みのり、セカイって覚えてる?」
『…セカイ…?あっ…!』
「…思い出した?」
『う、うん…!わたしったら…ミクちゃん達の事とか…セカイの事とか…少し忘れちゃってた…』
「私も…ミクの事とかセカイの事とかは名前を聞いたら思い出したけど…」
わたし…こんな重要な事忘れてたんだ…
雫ちゃん達の事はずっと覚えてたのに…
「…それでね、みのり」
『うん…』
遥ちゃんは深刻そうな顔でこう言った
「それ…血鬼術だと思うの…」
『…え…?』
血鬼術…っ?
「信じられないと思うけど…みのりがいなくなってすぐの時…探しててね」
『うん…』
「それで、みのりが探した所に行ったんだ…」
『うん…』
「その時、笑い声?が聞こえて…」
『わ、笑い声…?』
「それで…ステージの裏側に繋がる道にみのりは探しに行ったよね…」
『う、うん…!だけど…別の道があって…』
「…!私もあったっ」
『ほ、ホントっ?!』
だとしたら…
「その道が…私達が未来に帰れる鍵かもね…」
『う、うん…!』
だけど…っ
『血鬼術って言っても…その血鬼術をかけた鬼を探して殺さないと…未来に帰れないかもってことだよね… 』
「うん… 」
『けど…こんな昔にタイムスリップできる血鬼術を持ってる鬼って…』
「間違いなく…強い鬼…」
わたし達…思った以上に凄い事に巻き込まされちゃってる…
『だから…十二鬼月とか…?』
「下手したら鬼の始祖…鬼舞辻無惨かもね…」
『…っ!』
鬼舞辻…無惨っ
『…遥ちゃんっ』
「うん…!」
『わたし達で…いや、鬼殺隊みんなで鬼の始祖を倒そう…!』
「うん…!私も早く鬼殺隊にならないとね…!」
『うん!』
そう言って遥ちゃんは微笑んだ