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サイド ??
ここが……あの動画を撮っていた、モンダイジ団の、拠点。
やっと、見つけた。
「スゥー……ハァー……」
オレは深呼吸をして、チャイムを鳴らした。
サイド トキ
「すみません、仕事が長引いて……って、え?」
僕がキノさんの家にお邪魔すると、そこには見慣れない緑色のTシャツを着た男の子がソファに座っていた。
「ッ、ト、トトトトキさん?!」
「あ、トキ!こいつ、今日からモンダイジ団に入ったんだ!」
……僕、何も聞いていなかったんだけどな?
団長さん以外も男の子のことを見ているから恐らく急に決まったことなんだろうな……。
とりあえず……、
「えっと……、君の名前は?」
「あ、はい!オレ、岡島 蓮(オカジマ レン)っていいます!こ、これからよろしくお願いし…いでっ!」
……レン君は勢いよくテーブルに頭をぶつけていた。
…………だ、大丈夫かな?
サイド レン
ゴンッ!と大きな音が室内に響き渡る。
恥ずかしすぎて顔から火が出そうだ。というか、消えたい。今すぐここから消え去りたい。
しかし、そうもいかないのだ。
なぜなら、オレは今、ピンチなんだから。
「今日は、皆さんにお願いがあってここに来たんです!」
そう言ってオレは下げっぱなしの頭を上げた。
「おう、任せろ!!」
「キノ、サラリとOK出すな」
とんっ、と黒いパーカーを着た人……マオさんだったかな?が、団長さんの頭をこづいた。
「ぐ、ぐぐたたいててきに、お、おしええても、もももらってももも?」
えっと……タエさんが震えながらオレに聞いてきた。寒いのかな?目も合わせてもらえないし、具合悪いんじゃ……?
「タエー、人見知りなのに頑張ってるのはわかるけど、そんな震える?」
えっ、これが人見知り?!
っと……
「そうなんです!オレのクラスの……いじめを皆さんの力で止めてほしいんです!!」