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スターセット
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#恋愛
もな
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※カラ視点
昨日は、あの後A先生は大丈夫だっただろうか。
そう思いながら、おれは保健室まで歩を進める。
もちろん、保健室に行く理由はそれだけではない。
今日朝起きると、左目の上の方が痛かった。
ものもらいなのだろうが、目薬やら眼帯やらが欲しい。
保健室の扉を叩くと、それと同時くらいの勢いで扉が開いた。
このひと、改めて見るとでかいな。と思ったものの、ひとまず
それは置いておいて、ここに来た目的を伝えなければ。
「朝起きたら、左目が瞬きをするたびに痛くて。
多分、ものもらいだと思うんですけど」
「君は…カラさんだったね。目薬と眼帯を用意するから、
ここに座って待っててくれるかな」
そう言ってA先生は、裏の方に取りに行ったようだ。
とりあえず、言われた通りソファに座って待っておく。
少しするとA先生が、頼んだものを手に持って戻ってきた。
「じゃあ目薬さすから、少し上を見てね」
目薬をさしてもらって、眼帯をつける。
これで用事は終わったのだが、授業には行きたくなかった。
「授業に行かなくてもいいのかい?」
「…気分じゃないです」
「まあ、そういうこともあるさ。行きたくないなら、ここにいればいいよ」
おれは、優しい言葉に甘えさせてもらうことにした。
A先生は事務作業があるようで、しばらくはキーボードと格闘していた。
だが暇そうなおれを見てか、はたまた本人が暇になったか。
A先生はおれの隣に座り、話しかけてくる。
「カラさん、私は生徒と話すのが大好きなんだ。良ければ、君の話も聞いてみたいな」
「おれの話ですか、構いませんけど…あと、君付けで大丈夫なので」
「ありがとうカラ君。ここ最近、ずっと生徒と話せていなかったんだ」
そう言って、先生は小さく微笑む。
しかし、自分の話といったって、何を話せばいいのか。
少し悩んだ挙句、不得意教科の話を始めた。
「おれ、国語とか美術とかが苦手なんです。正解が無いじゃないですか。
美術は空を何色で描いてもいいし、国語の読解だって、読む人によって解釈が変わる。
まあ、部分点もらえやすい分楽なのかもしれないんですけど」
「確かにそうだね。君は、数学とかの方が得意?」
「はい、解けば必ずひとつの答えにたどり着くので」
そう、おれは答えを導き出すのが好きだった。
それに加えて不正も許せないから、昔からいじめられっ子を助けては、
自分がいじめの標的になっていたっけ。
…おかしいな、と不意に思った。
おれの記憶から、小学6年の後半の記憶がまるまる抜け落ちていることに
気が付いてしまった。卒業式をした記憶が無かった。
だがそんなはずはない、絶対やるはずのものなのだから。
記憶を呼び起こそうとしていると、A先生が顔を覗き込んでくる。
「…カラ君、どうかしたかい?」
「あ、いえ。少し考え事をしていて」
じゃあ、私も仕事に戻ろうかな。そう言って、
A先生はまたパソコンの前に戻る。
だが、一瞬だけ真顔になったA先生の顔を、おれは見た。
まるでおれが、良くないことに勘付いたのを察するかのように。
〜来てたかも!先生方の勝手に質問回答コーナー〜
Q.ものもらいに眼帯って一昔前の治療法で、
今は逆に蒸れて雑菌が増えるからダメらしいのですが…
A.だって、カラ君はこれといったトレードマークがないだろう?
だから眼帯でキャラ付けしてあげた方がいいかなと思って…
余計なお世話だったのかもね。by.A先生
Q.A先生のバストは育つのですか????????
A.育ちませんよ。変な幻想抱かないでくださいね。
そもそも、今のままで十分大きいと思いませんか?by.北先生
Q.この学校の生徒は頭いいですか?
A.めっちゃばかw by.校長
Q.A先生の手帳に、生徒とA先生が学校外に行くような記述が
存在しましたが、出れるのですか?
A.一応、教職員専用の出入り口があって、そこから出られるよ。
3年生ともなると、そこの存在を知って自由に出入りする子が多いね。
別に出るのはいいけど、学校外での行動には気をつけてね。
そこは、君たちが知っている■■市ではないから。by.校長
コメント
1件
みぅです🤍🥀 カラくんの保健室でのA先生との会話、すごく好きな空気感だった…。学校のちょっとした日常だけど、「正解がある方が好き」って言葉にカラくんの性格が表れてて、そこから急に記憶の欠落に気づく展開が不穏でドキドキしたよ。A先生の一瞬の真顔も気になるし…質問コーナーで校長が「めっちゃばこw」って言ってるの笑った😂 この世界の空気感、じわじわくるね。続きが読めるのを静かに待ってるよ🌙