告白した日の夕方、太陽がオレンジ色に染まりながら沈みかける頃、我の家に香港とマカオがそれぞれイギリスとポルトガルの元から戻ってきた。リビングには暖房の温もりが残り、窓から差し込む夕陽が部屋を柔らかく照らしてる。我はキッチンに立って簡単なスープを温めてて、ロシアは隣でパンにバターを塗ってる。ロシアが時折我にチラッと視線を寄せてくるたび、その顔が少し赤くなるのが愛おしい。
香港が静かに靴を脱いでリビングに入ってきて、穏やかな声で
「老師ただいま〜」
と言う。手にはお土産の紙袋を持ってて、落ち着いた笑顔を浮かべてる。続いて、マカオがゆったりした足取りで入ってきて、いたずらっぽい笑みを浮かべながら香港の後ろで何か企んでるような目をしてる。
香港が我を見るなり、柔らかく
「老師元気そうだね」
と言う。我は笑って
「お前とマカオがいなくて静かだったヨロシ」
と返す。香港は紙袋をテーブルにそっと置いて
「これ、イギリスが作ったスコーン。美味しいから後でお茶と食べてね」
という。礼を言ったら嬉しそうな顔をしていた。
マカオはというと
「中国、自分いなくて寂しかった〜?」
と調子にノッたことを言っている。ロシアがパンを持つ手を止めて小さく頷くのが見えた。我はマカオの肩を軽く叩いて
「うるさいアルな。ロシアがいてくれたから寂しくなかったヨロシ」
と言うと、香港が「ふぅん」とロシアの方に目をやって、静かに笑う。
「ロシアが一緒か。なんかいい感じだね」
その言葉に、ロシアが「うるせえ」とぶっきらぼうに返すけど、口元が少し緩んでる。そこにマカオが静かに近づいてきて、いたずらっぽい声で
「中国、ロシアと何してたの?夕陽見てるとこ悪いけど、怪しい空気感じるヨロシ」
とニヤニヤしながら言う。香港が「何かあったの?」と穏やかに聞いてくるけど、我はそんな二人を見て笑顔になる。
「まぁ、お前ら家族アルから、帰ってきてくれて嬉しいだけヨロシ」
と我が言うと、香港が嬉しそうに笑った。マカオは
「でも中国、ロシアと仲良すぎて怪しい。何かあったに50パタカ」
とからかうように目を細める。ロシアがパンを皿に置いて、
「お前ら、黙って座れ。食うなら早くしろ」
とぶっきらぼうに言う。香港が「ロシアが料理か、意外」と静かに言うと、マカオが「パンにバター塗るだけでもロシアには頑張ったうちにはいるもんね?」と意地悪く笑う。
テーブルに皆が座って、スープとパンを囲む。香港がスプーンを手に持って
「ねぇ、中国。ロシアと一緒にいたってイギリスも電話で言ってたけど、ほんとに何かあったの」
と穏やかに聞いてくる。我はロシアをチラッと見て、にぃっと笑って
「ロシアと一緒なら何でも楽しいアルからな〜。何かあったってほどでもないアルよ」
と返す。ロシアが一瞬顔を赤くして、スープに視線を落とすのが見えた。
香港が「ふぅん、そうなんだ」と小さく頷き、マカオが「本当に楽しいだけかな?何か隠してる気配だよ」とからかうように笑う。
…まあ、フタリにはいつか伝える日が来るだろうし今言っていいか
笑顔を真剣な顔に変え、フタリの顔をじっと見る。
「香港、マカオ。我、今日ロシアに大事なこと言ったアル」
と言う。香港が「大事なこと?」と首をかしげ、マカオが「大事なことねぇ…さてはあの…?」と意地悪く笑う。我はロシアの手をそっと握って、
「我、ロシアのこと好きアルって伝えたヨロシ。恋愛的な意味で」
とさらっと言うと、香港が「おおっ!?」と驚いて目を丸くし、マカオが「おぉ~、やっと言ったか〜」とニヤッと笑う。
ロシアが「急に何だよ」と照れたみたいに呟くけど、我の手を握り返してくる。香港が
「中国とロシアが恋愛か…ほんと意外」
と少し興奮気味に言うと、マカオが「でも中国、のく勇気出したよね。ロシアはその時どうしたの?」とからかうようにロシアに目をやる。我はロシアを見上げて
「ロシアも我のこと好きアルって言ってくれたアルよな〜」
と確かめるように、それでかつからかうように言う。香港が「ロシアがそんなこと言うんだ…意外なことだらけ」と穏やかに驚き、マカオが「ロシアが照れてる顔、初めて見た。面白いからもっと見せて」と意地悪く笑う。
ロシアが「うるせえ、黙って食え」とぶっきらぼうに言うけど、その声が少し震えてるのが分かる。我はロシアの手を握ったまま、香港とマカオに
「お前らも家族アルから、ちゃんと伝えたかったヨロシ」
と言う。香港が
「家族か…私のことも大事にしてよ? 」と柔らかく笑い、マカオが
「ロシア、これから中国のことよろしくね。からかうネタ増えて嬉しいよ」とニヤニヤする。
夕陽がキッチンに差し込んで、暖房の効いた部屋がオレンジ色に染まる。テーブルを囲む我とロシア、香港、マカオの笑い声が響いて、賑やかな夕方が始まった。我はロシアの温かい手を握りながら、この時間がずっと続けばいいって思う。香港がイギリスから、マカオがポルトガルから帰ってきて、家族が揃った今、ロシアとの想いがちゃんと伝わったことが、何より嬉しいアル。
コメント
4件
にやにやが止まらないです!!!本当最高でした!!!
5時間ぐらい書けた中☆国視点の小説のデータが途中消えてました。書き直すのに時間がかかりますが少々お待ちください。
最後の老師…えやばいめっちゃ尊いそしてマカオかわええなおい これわんちゃん誰か片思いしてたり…そう言うこと考えちゃう()