選んだのは、新しいカッター。
左腕の袖をまくり、手首を出す。
ここを、切れば良いのかな?
肌に透ける血管。
少し怖い。
…手首はまだ早いかな。
なら…手の甲?
左手の甲に刃を斜めに当て、
ゆっくりカッターを動かしてみる。
…痕は残らず、すぐに消えてしまった。
もう少し、早く動かしてみる。
ザシュッッ…と、音がした。
…痛みはない。
でも、痕が残った!!
もっと、痕を…
ザシュッッ…
ザシュッッ…
ザシュッッ………
気がつくと、手の甲は傷だらけになっていた。
所々、血が滲む手の甲。
…少し、綺麗だと思った。
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