ゾム
・・・。
俺は今、自分のベットの上に寝っ転がっている。少し・・・考え事をしながら。
まぁ・・・考え事って言ってもs国に関連してるんだけど。
ゾム
(俺・・・大丈夫かな?)
俺は普通に平気なそぶりで聞いていたが、本当はもの凄く、怖い。本当に、怖い。
俺は実験動物だった?怖い。
そして失敗作?怖い。
輝の兄?怖い。
ゾム
(何もかも・・・もう、どうしたらいいか分からん・・・どうしたらええんや。おれは・・・)
俺はそんな事を考えながら布団にくるまった。
・・・そんな時、ふとした疑問がわいた。
ゾム
なんで・・・俺、s国にいた記憶ないんや?
ゾム
(記憶が消えた?輝みたいにか?・・・でも、俺だって記憶がフラッシュバックしても、おかしく無いんじゃ?)
ゾム
・・・分からんなぁ。考えるほど。
あ・・・!そういや前、兄さんに・・・
兄さんも
上げる。これ。
ゾム
ん?なにこれ・・・?
兄さんにもらった物は卵のような形をしていてその物体からは、不思議な甘い匂いがした。
ゾム
待って。これほんとに何?
兄さん
なんか・・・リラックス効果が期待できる魔紅楼夢(マコウロウ)って名前らしい。
ゾム
???なんでそれを俺に?
しんぺい神
いや、出先でなんかあったからお土産?的な感じ。
ゾム
俺じゃぁ無くてシッマに上げたらええのに。めっちゃアイツ喜ぶで?
兄さん
いや、いいよ。コネシマには別のをかってるし。
ゾム
ふーん・・・まぁ良いわ!サンキュ!
兄さん
どういたしまして・・・・・・。
ゾム
・・・て。
(使うタイミング無くて困ってたし・・・ストレスとかじゃあないけど、リラックス効果は期待できるやろ。)
ゾム
えぇーと、こうしてあぁして・・・でけた!!
取り敢えず寝るぞーぉぉ・・・・・・て、眠っ
俺は流れるまま睡眠薬を飲んだみたいに寝てしまった・・・。俺にとってこれは悪夢・・・だったのだろうか?
俺は気づいたら何もない、真っ白の空間にいた。
ただ、俺の目の前で泣いている少年がいた。
???
ヒックヒック。
ゾム
ど、どうしたん?
???
僕、失敗作だって、王様に怒られちゃって・・・。
ゾム
な、なんで失敗作なん?
???
ヒック。あのね、どれ程殺人兵器として使えるか、テストがあったの。
ゾム
さ、殺人兵器?!
???
うん。それで、村を1個全滅させてくりあなの。
でもね、そこにいた僕と同い年位の女の子、殺さなかったの。
すごく、怖がってたから。
ゾム
そ、それで?
???
それが王様にばれちゃって、僕、怒られて・・・失敗作で・・・廃棄って・・・う、ヒックヒック。
ゾム
廃棄ってどうゆう・・・
???
殺されちゃうんだ・・・。
ゾム
はぁ?!!殺されるってお前!そんなのおかしいやろ!
???
でも、僕の他に、いた子も廃棄された子がいた・・・それが普通だから・・・。
ゾム
それが普通って・・・狂って・・・!
???
でも、僕が殺されたら弟がもの凄く怒っちゃう・・・。
弟は僕より、感情のコントロールが下手な分、力が凄いんだ。
だから・・・僕が廃棄されたって知ったら弟はきっと暴れちゃって、手がつけられなくて、そして、きっと弟も・・・しんじゃ・・・うぅぅ。ヒックヒック。
ゾム
そんな・・・。
???
でもね、僕弟が死なないようにする、方法があるんだ。
ゾム
な、なんや?その方法って・・・。
???
僕の『記憶を消す』事だよ。
記憶を消したら、別の国へ行くんだ。そしてそこで暮らす。
これが僕が死ななくて、弟も生きれる方法なんだ。
ゾム
そうなんか・・・。
???
僕、もう行くね。ここにもう僕、居たくないからさ。
こんなに辛くて悲しい日々だけだもん。ここの記憶が。
じゃあね。
ゾム
・・・!待って!
???
な、何?
ゾム
お前の名前・・・それと弟の名前なんや?!
???
弟の名前は、シュトラール・・・僕は、
ボンベ
『ボンベ』だよ。
ゾム
(昔の俺と輝の名前・・・!)
ボンベ
ねぇお兄さん。一つお願い・・・してもいい?
ゾム
・・・なんや?
ボンベ
僕たちを侮辱したs国を。倒して。お願い。『未来の僕』
ゾム
お前・・・!
ボンベ
僕、もう行かなきゃお願いね・・・未来の・・・ぼ・・・く・・・。
ゾム
・・・!
俺は目を覚ました。そこはいつも見馴れている自室の天井。少し、辺りを見渡すと俺の幹部昇格記念の写真が置かれてる。
ゾム
確かに・・・訳も分からん敵と戦うのは、怖いな。
(なんで記憶が戻ったかは分からんけど・・・!きっとこれは過去の俺からのSOS・・・かな?)
ゾム
ビビってる訳にはいかんな!
俺は、いそいそと髪をとかし、ズボンを履き、俺の特徴である緑のパーカーを羽織り、食堂へいった。
勿論。怖い気持ちは消えてない。ただ、前を向かない限りは進まないから、
ゾム
(それに・・・輝だって・・・!)
俺は自室の扉を開け、食堂に向かった。
チリン・・・と鈴が鳴った気がした。俺は振りかえり自室を見た。
そこには、昔の俺が涙を流して笑っていた。
ゾム
分かってる。輝は死なせない。
俺はもう自室を振りかえらず、そのまま前へといき食堂に向かった。
はい!どうもみなさんカメ君です!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
今回はzmさんメインでした!
ここで一つ大事なお知らせ!
僕、今までローマ字で皆さま(実況者様方)のお名前を書かなかったんですけど、それは皆さまが見やすいようにでした。ですがこれからは、ローマ字表記にします。
(輝はそのままです。zmさんの昔の名前という設定ではボンベと、そのまま行きます。)
この作品をローマ字表記にしなかったのは、急に変わったら、困惑すると思ったからです。
もし、ローマ字表記にしなくて大丈夫!と確証がある方だけ、コメントにローマ字表記にしなくてOK!と書いて下さると嬉しいです。
(ローマ字表記とは、検索避けです。わかりやすいように、書いたつもりですがわかりずらかったらスミマセン。)
改めてここまで読んでいただきありがとうございます!
それでは!
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