車で帰っている最中、道端に何かがあるのが見えたので、三人で見に行った。
「何これ…?」
楓「ワカラナイ。」
聖「…うさぎ…かな?傷だらけだ…」
急いで動物病院を調べて連れていく。すると、そのうさぎ、飼い主が捨てて行ったことが分かった。傷は、捨てられる時に飼い主がつけたものだった。傷がひどいので、入院。そして、私達が、育てることにした。
家に着くと、うさぎについて話し合う。一番大事なのは、名前。うさぎは、真っ白で、黒い瞳の子。たくさん意見が出たが、名前は「ユキ」にした。
ユキがようやく家にやって来た時は、とてもきれいで、可愛さ倍増。周一で散歩に連れていくルール通り、今日は散歩に行く。近所に見せつけたい可愛さ。
一ヵ月が過ぎた頃、今日もユキを散歩に連れて行っていた。すると、いつもは引っ張らないユキが引っ張るので、ついていくことにした。すると、急に辺りが見たことのない景色が広がる。ユキがいない。
そして、その代わりに…
女の人が立っていた。
?「こんにちは。あの時はありがとうございました。お礼と言ってはなんですが、一緒にお茶でもいかがでしょうか?」
「ユキ…?」
ユキ「はい。素敵なお名前、ありがとうございます。」
女の人は白髪で黒い瞳。頭には、耳のかわりにリボンと鈴がついていた。まるでアニメのようで驚いた。でも、ユキと話して、一緒にお茶が出来てうれしかった。ユキは、雪の日だけこの場所に招待できる。らしい。本人は天候関係なしにここに入れるらしい。
私は、雪の日がどうしても嫌いだった。子供たちが叫んでいるから。
…でも、雪の日は特別。だって、ユキとたくさん話せるから。
「幸せだったな…」
END
コメント
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素敵なお話ですね。フォロー失礼します。