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コメント
2件

簡潔おめでとうございます!
俺のチェーンソーが、ライヒタングルの体を貫いたその瞬間。
ソレは粒子になって、空気の中に溶けていった。
そしてそこに現れたのは、殺されたはずのデンマークだった。
「お母様!」
ノルウェーが槍斧を放り投げて彼女に飛びついた。デンマークは、何があったのかわからないという表情だったが、泣きじゃくるノルウェーの顔を見て事態を察したようだ。
「助けてくれて、本当にありがとう。これで、もう大丈夫なのよね」
「あ、ああ、おそらくは」
その場にいた国たちは、信じられないという顔をする者、ノルウェーのように武器を放り出して喜んでいる者と色々いた。
「目標の沈黙を確認、全軍武装を解除して基地へ戻るように」
これまで眉間に皺が寄るほど真剣だったスイスが、晴れやかで落ち着いた顔で言った。
あれから数ヶ月、俺は世界各国から支援を受けて家を建て直し、今は穏やかな生活を取り戻している。
壁に飾られた祖父の肖像画は、今日も姿を変えることなく佇んでいる。
ーFin.