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私の名前はリディアーヌ=エルミタージュ。今年で18歳になる貴族の娘よ。
お父様とお母様に大切に育てられたわ。
私が6歳の時に、お兄様が生まれたの。とても可愛らしい男の子だったわ。それから少しして生まれた妹はとても小さくて弱々しくて、すぐに死んでしまったけど……
それでも、弟と妹の二人に囲まれて幸せだったのを覚えてるわ。
そんな幸せな生活の中で、私はお父様の書斎によく出入りするようになったの。本を読むことが好きだったし、新しい知識を得るのは楽しかったわ。
そんなある日のこと、書庫の奥に古びた大きな箱を見つけたの。その中にはたくさんの本が詰め込まれていたんだけど、その中に不思議な絵本があったの。表紙はぼろぼろになって読めないけれど、文字は辛うじて読むことができたわ。そこには『夢幻』というタイトルが記されていて、内容はこんな感じだったわ。
【むかしむかし、せかいじゅうのひとびとは】
おとうさんおかあさんのいうことをよくきくんだよ! わるいことしちゃだめだよ!! いつもニコニコしてようね!!!
(※ おわり)
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