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みぅです🤍🥀 読ませていただきました……。 重い、けど、目が離せなかったです。冒頭の「鳥の声」「緑の匂い」っていう平和な描写から一転して、弟がソ連に連れ去られるシーン、すごく生々しくて心臓がギュッと締め付けられました。特に「弟は僕を庇ってくれた」っていうところ、弟の最後の叫びが響いてしまって……。 ラストの「米帝」って呼びかける締め方、ゾッとしました。史実をベースにした物語だからこそ、感情が入り混じる感じがします。続き、どうなるんだろう……。
始めに主より
この話は、戦後の朝鮮半島を書いた話です。“““もちろん政治的意図はありません”””
簡潔に申しますと、私がただ、史実に沿って何か書きたかったから書いたものです。
文章力は微塵もございません。
登場人物が感情的になる部分があります。苦手な人はお控えください。
8割9割は史実になるかなと思います。
私の親戚の実話を少し踏まえた話です。前半は実話は含みません。
⚠️なんでも許せる方のみ、お進みください。
(題名変えるかも、あと修正が入るかも)
鳥の声がする。緑の匂いが鼻をつく。暖かい光が、まぶたの裏をやんわりと撫でている。
ああ、ここだけ切りとれば、どれだけ平和なんだろう。鳥は鳴いていて、自然の匂いがして、太陽の光があって。
でも、この暖かみも、現実を見てしまえば、はかなく散ってしまうのだろうな……。
静かに目を開ける。ああ、今日も、昼間に起きてしまった。いい加減、朝が怖いこの気持ちを、頭からすっぱり消せないものか。
布団から立ち上がると、ふと、部屋の姿見が見えた。そこには、変わるはずもない自分がいた。
酷い顔だ。まるで徹夜明けのようだな。
頬に刻みつけられた、日の丸の旗の模様も、相変わらずそこにあった。この模様がつけられたのは、いつだったっけ……。
一歩踏み出す度、廊下はギシリと嫌な音を立てる。やめてよ、そんな音出されたら、よけい惨めになるじゃないか。 自分を支配する政権に、手も足も出せていない自分が。
他の家に比べると、少し短い階段を降りる。
半壊したリビングに入ると、双子の片割れの弟が、机とも言えないほど小さな机で、魚の日干しを食べていた。
「……おはよう」
「…………」
声をかけると、弟である北韓は、鋭い目付きでこちらを振り返った。その暗い目を、僕は直視することができなかった。
昔から、よく笑う子だった弟は、もうこの頃はほとんど、いや全く笑わなくなっていた。
最近は、朝鮮半島にまで、着実に戦闘機が襲いに来るようになり、僕達の生活はだんだんと緊張感を孕み始めた。ここらの学校では壕を掘り、僕ら含め、住民達は皆、庭に緊急用の食料などを詰めた風呂敷を埋めた。
それに、前まで、特に気にしていなかった、日帝さんのことも、戦争で勝つ見込みが消え始めてからは意識するようになり、僕達の日帝さんに対する反感は、どんどん大きくなった。
今では、日帝さんのことを、露骨に避けるようにもなった。弟は、特に日帝さんのことを毛嫌いしているようだ。
……でも、僕は知っている。今、僕がここにいられるのも、朝鮮人を徴兵させない日帝さんの政策があってこそだからなんだって。
だから、僕は、ここに弟といられる。仕事ができている。午後になれば、今日も仕事に行くはずだ。
仕事に行けば、軍事のことをさせられるんだろう。日本軍が住民から掻っ攫ってきた、金銀の物から、金属だけをきれいに取って、色々な装備に使えるようにする。そんな仕事をするんだろう。半ば強制的に。
仕事をしている時、いつも思うことがある。戦争のことだ。特に、日帝さんのこと。
僕達二人は、一応、日本と朝鮮と区別させられていて、日帝さんが国全体で敵と戦う政策をとっていても、徴兵されないことになっている。
前、興味本位で日帝さんに聞いたことだが、他人を巻き込まないということは、江戸さんの前から、暗黙の了解として日本で備わっていたことであり、戦地では、侍同士の戦いがあるからと、観戦しにお弁当まで持って見にきた民もいたらしい。
「日本家の人は、白旗を振る人を撃ってはいけない、というように、関係のないただの民は、殺してはいけないというルールを、徹底的に守る人達なのだ」と、日帝さんは特に自慢するわけでもなく、当たり前のことのように、すらすらと言った。
確かに僕も、そこは感心している節があった。けれども、民間人から、金属のものを徹底的に絞り出させることなど、やや乱暴なところに対しては、大きな怒りを感じていたのだった。
だから、弟が笑顔を見せなくなったのも、日帝さんのせいだと、信じて疑わなかった。
事が急変したのは、その日の夜中だった。
思い返してみれば、全ての発端はその夜から始まったようなものだった。
黒い空の下、なにかが騒めき出した音がして、頭から冷水を浴びたように目が冴えた。あまりに悲鳴じみた音に、何事だ、と、恐怖で少し震える手で窓を開け、外を見た。
額に、ひやりと氷のように冷たい冷や汗が、幾筋も流れた。
真っ暗闇の中、目を凝らしてやっと見えたのは、北の方から迫ってくる大量の人影だった。
ぎょっとして、僕は、とっさに弟の部屋に駆け込んだ。そこには、同じように窓に鼻をこすり付け、暗闇に目を凝らしていた弟がいた。
「ほく(北)ちゃん……!!!」
大声で名を呼ぶと、弟は、不安気にこちらを振り向いた。
「お兄ちゃん……?なにこれ?」
なにかの生存本能だったのだろうか。僕は、困惑している弟の手を、無理矢理引いて、全速力で一階までかけ降りた。
「何?な、何?兄ちゃん何?」
「わかんない!!」
震えた自分の声が、妙に遅く発せられるのがもどかしい。弟が、がらっと玄関の戸を開けた。
僕は、敵襲のことも考えて、逃げるなら持って行くべき物を、必死で頭から絞り出し、玄関にいる弟に聞こえるような声量で、わたわたと言い連ねた。
「わかんないけど、とりあえず、水筒と、えっと、あれ!風呂敷!風呂敷持っ……」
僕が最後まで言い終わらないうちに、弟が、ものすごい勢いで、ピシャッと戸を閉めた。
「えっ、何?どうしたの?」
慌てて駆け寄ると、弟は、今まで見たことがないような、ものすごい顔をしていた。恐怖に怯え、今
にも迫り来るなにかを見るような、そんな目だ。
さらに、弟は、カタカタと震える手で、強引に心張り棒を戸にかませた。心張り棒が戸に当たって、ガンガン音が鳴った。
ようやく心張り棒が戸にはまると、弟は、何も言わずに、腰を抜かして床にへたりこんだ。
弟の形相に、ますます不安になって、僕は、もう一度、何があったのか問おうとした。
まさに、その時だった。突然、ドアがものすごい音を立てて吹き飛んだ。
「ッ……!」
弟の顔が、絶望に染まった。
本能的に弟を抱きしめようとすると、弟は僕の手を強く叩いて、それを阻止した。木の破片が目をかすり、思わずまばたきした後に見えたのは、僕の体に伸びる弟の手だった。
どんっと凄まじい衝撃が体を襲い、一瞬意識が遠くなった。
むりやり意識を呼び戻し、重い瞼を開けた時には、僕の体は大きく南に投げ出されていた。頭がくらくらして、上手く状況を整理できない。
やっとのことで、くらくらする頭を上げ、玄関の方を見ると、なんと弟が、肩から血を流して立っていた。
「ほくちゃん……!?」
衝撃で、視界がぐわんと歪む。
なにが起きたんだ。そこになにがいるんだ。どうしてこうなったんだ。確かめようと、震える足を前に出す。
しかし、弟の方へ駆け寄ろうとした足は、次の瞬間ピタリと止まった。
信じられぬ者が、そこにいたのだ。
どくどくと、心臓が脈を打つ。そんなはずないだろうと、心が叫ぶ。
戸をぶち破った犯人が、ぼろぼろの壁から漏れ出る月明かりに照らされて、その正体をあらわにしていた。
ああ、まさか、奴が南下してくるだなんて、思ってもいなかった。
ソ連さん……。
ソ連さんの大きな腕が、弟を目掛けて大きく振りかぶった。僕の足は、動いてくれなかった。見ていることしか、できなかった。
生々しい、ビシャリという音を立てて、ソ連さんの手に握られた鎌が、弟の右眼を深く抉った。生暖かい血が、辺り一面に飛び散った。
弟は、悲鳴もあげずに、膝から崩れ落ちた。右眼から、ボタボタと肉片混じりの血がしたたった。
僕の足は、なおも動かなかった……。
ソ連さんの大きな腕が、弟の胴体をとらえ、上に抱え上げられたのを、僕は、夢の中の出来事のように、呆然と見つめていた。
「逃げろ!!!!」
怒鳴り声のような弟の声が、遠くに聞こえた。
ソ連さんは、弟を抱えたまま、最後に僕達の家だけは徹底的にぶち壊して、闇の中に消えた。どこへ行ったかも、僕には知れなかった。
弟は、僕を庇ってくれたのだ。あまりに一瞬のことで、理解が追いついていなかったが、弟は、あの時、一瞬のすきに僕の体を突き飛ばして、ソ連さんから守っていた。
弟は、どれだけ僕が家で待っても、帰って来なかった。いや、僕は、そもそも帰って来てくれるなんていう期待はしていなかった。
ソ連さんに連れ去られた。それだけで、そのことが一体なにを指すのかは、わかりきっていたことだったのだ。
大日本帝国……つまり、日帝さんの敗北が知らされたのは、その後だった。それと同時に、日本列島に原爆が落とされたことも知った。弟の行方は、なおもわからなかった。
僕は、弟を探すわけでもなく、ただ南の地に留まった。腹は減り、食べるものも飲むものもなかった。家は、ソ連さんによってすっかり家の原型を失っていた。
そこに残ったのは、在韓日本人を殺しに来た共産軍の覇気と、ものすごい緊張感だけだ。
僕は無力だった。
何時間経ったか、何日経ったのか、もうわからなくなったころ。
ザリザリと、土を踏む音が、辺りにこだまし始めた。それは段々近づいてきて、くらくらする頭をよけいに痛めつけた。
足音が隣で止まっても、僕は顔を上げなかった。上げたくなかった。
いぜんとして、隣で止まったやつのブーツにべっとりとついた、カサカサに乾いた赤黒い返り血だけを見つめ続けた。
だって、隣にいるのは誰か知ってる。僕の祖国に勝った国だ。
やつは、うなり声のような低い声で、僕に話しかけてきた。
「南韓」
ああ、僕は南韓さ、お前の言うとおりだ。アジアの狂犬に勝った、かっこいいヒーロー様が、僕なんかに一体なんの用だよ。
「お前を解放しに来た」
解放?なんだそれ。たわけたことを言うんじゃない。
「来いよ。助けてやるから。日帝の奴にはうんざりだったろう?」
違うとは言わない。ああ、死んでも違うとは言わないさ。そりゃ、日帝さんにはうんざりだったよ。
当たり前だろう?
なぁ、米帝。
ノベル書きやすいね!
詳しい解説を読みたい方はどうぞ↓説明が不十分かもしれませんが……
日本は、朝鮮半島と併合しましたが、内側では朝鮮と日本は分けており、朝鮮人からの徴兵はなかったとされています。
ソ連の南下は、日本の敗戦後に行われたことです。
戦争は、負けた側が、もう戦争をする意図はないと武装解除すると、その後で攻めることはできないことになっているのですが、ソ連はそれを無視して攻め込みました。ロシアは、もとより奪った者勝ちという思想なので、南下して奪ってしまえばそれでいいという考えなんですよね。
ですから、ソ連の南下は、あれは犯罪だったんですよ本当は。
ソ連の南下から逃げていた朝鮮人および在韓日本人達は、だいたいが、日本が降伏した後に、日本の降伏と、ヒロシマ・ナガサキの悲劇を知ったみたいです。
↓参考文献です、この話は全てのストーリーにおいて、以下の本と話を参考にしています。
竹林遥か遠く 著:ヨーコカワシマワトキンズ (主:これはね、泣けるよ)
ソウルと平壌 著:萩原遼 (主:皆さん!!!これは読みましょう!!!!読んで価値のある本です!!)
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