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#幽霊
凛道桜嵐 新
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#日常
がくじゅつてき・あかげ
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わーい
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和泉は少し元気になって、仕事は順調に進んでるみたいだ。朝から晩までずっと机の前だし、熱心に仕事してるんだろう。でも土日は休めるみたいだから、この週末の夏祭りに誘ってもいいかな? 駅ビルがある方の駅の公園で、でかい夏祭りやるんだって。
そういうわけで、朝飯の味噌汁飲んでる和泉を、早速その祭りに誘った。
『なあ、今度、駅ビルの駅の方でやる夏祭りいかないか?』
「え、そんなんあるの?」
和泉は意外そうな顔になった。
『うん、出店いっぱいなんだって! 花火も上がるんだって!』
「いつ?」
『今度の土日、17日と18日』
「どっちも大丈夫だよ」
『やった!』
ワシは飛び跳ねたくなるくらい嬉しかった。
『じゃあ、ワシ、今日のおやつの後、また術式に念込めるのやるから、週の後半はちょっと休んで、17日に行きたい』
「じゃあ17日で」
『わかった』
よし、じゃあ、今日の午前は明日朝爆食用の飯兼和泉の夕飯仕込んどくか。今回は米9合と、夏野菜カレー鍋いっぱいと、豚の生姜焼きと、ちゃんちゃん焼き。和泉用にサラダも作っとこう。
念を込めた術式を金曜に水香さんに渡せば、当面の仕事は終わる。大変な仕事が終わったあと、開放感にあふれて夏祭りに行くの、絶対に楽しい。ワシはすごく浮かれてた。
このころ、和泉がすごく大変だったなんて、後から、初めて知った。
コメント
1件
え、もう492話も続いてるんですか……! すごいですね。番外編とのことですが、このエピソードだけでもほっこりした温かさがぎゅっと詰まってますね。 千歳さんが味噌汁を飲む和泉さんを待ち構えて「夏祭りいかないか?」って誘うシーン、すごくかわいい。「飛び跳ねたくなるくらい嬉しかった」っていう心情がそのまま伝わってきて、読んでるこっちまで嬉しくなりました。しかもその後に「よし、じゃあ今日の午前は明日朝爆食用の飯兼和泉の夕飯仕込んどくか」って、即行動に移るのが千歳さんらしい……米9合って量がまた豪快で、この世界の生活感がちゃんと感じられます。 で、最後の「このころ、和泉がすごく大変だったなんて、後から、初めて知った」がすごく気になります。何も知らない千歳さんが浮かれてる姿と、その裏にある和泉さんの事情……この一文で全部の見え方が変わってくる。伏線としても効果的で、読了後に「ああ、そういうことか」と二度読みしたくなりました。 短いエピソードなのに、温度感があって優しい気持ちになれる。こういう日常の一片を切り取るのがお上手ですね。羨ましいくらい素敵な世界観です。