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海街がカラオケ店から離れて公園でコーヒー
を飲んでる時に、その男は現れた。
「はじめましてじゃんね。僕は黒尾場じゃんね、君と同じ米津高校の一年生じゃんね。」
そう言って黒尾場は手元に3万円を出しながら言った。
「いいビジネスがあるじゃんね。」
海街は本気の溜め息を吐いた。
海街は早く一人になりたかった。
【五分後】
「…..つまり次の体育祭で悪鬼退治をするのに人を集めている
……..と。」
海街はじゃんねにそう確認した。
悪鬼退治とは
米津町最強の能力者で米津高校の古典教師、
ロカ•タランティーナ先生に能力者達が
勝負を挑むという米津学園のお祭り的な
イベントである。
「断る、リスクが高すぎる。」
と海街は言った。
「ならこうするじゃんね。僕達は作戦会議の
ための部屋が欲しい。そこで海街君の《深海シティアンダーグラウンド》を一時間
三千円で貸してもらう。海街君はそこでの
会話は一切他人に漏らさない。それで
どうじゃんね?」
小悪党の黒尾場じゃんねはカードやホビーのカスみたいな転売とまとめサイトの運営で30万ほど貯金があったので 金銭的に余裕があった。
どろりがそれを知ったらギリギリ《メルト》
するレベルのカスみたいな転売とまとめサイトの運営であった。
そして海街はものすごく口が固かった。
心を読む能力者でもいない限りは誰にも
その会話を漏らすことはないだろう。
「乗った。」
海街はじゃんねと握手を交わした。
そしてじゃんねと海街は珈琲を買い じゃんねがロカ先生に能力をぶち壊された 話を涙を流しながら話すのをテキトーに 聞き流した後、海街はじゃんねと解散した。
海街は家に帰りたくなかった。
家にいると妹がいて鬱陶しいからである。
かといって特にやりたいこともないし
一人カラオケに行く気分じゃなかったので
海街は《深海シティアンダーグラウンド》
に潜り、スマホとBluetoothで音楽を二時間くらい聞いた後、帰宅した。
(最後まで読んでくださり、ありがとうございました。)