※🔞ではありませんが表現匂わせあります
朝、目が覚める。
「んっ……ぅ゛~~~~~………」
ぐぐ、と伸びをする。これが毎朝の日課(?)だったりする。
よし、今日もいつも通り、良い朝………
ぴしっ…
「い゛っ…」
しかし今朝は、腰がおかしい。というか、やばい。
「い゛っ…てぇ……!!!!」
い、いたいいたいいたい!!!絶対腰やってるってこれ!!!!!
「いだだだだだだ!!!」
曲げるといたい!!!なにもしなくてもいたい!!!
バキバキの腰と、ついでに、その……こっちも痛い。オトコノコのアレじゃなくて、後ろの方が。
「……………ぐぎゅ…、………まじでよぉ…」
もちろん犯人は、
「…………お~~ら~~ふ~~~~…!!!」
隣でかわいい顔ですやすや寝てるこの野郎だ。
「んぇ……??ん~~~…なんれすかぼんしゃん………まだおねんね……れぇ………」
「っこ、腰!腰!!やったでしょアンタぁ!!」
「んぃ~~…?????」
目は開かねぇし、滑舌は悪いし。しかも、確信犯。
「昨日の、……………きのうの…、……!!!」
言ってるだけで恥ずいからやっぱ言えねぇよコンニャロ!!
「んぁ~~~……。うへへ。ふへ。あにゃ~…、ね、」
「…ほんとに分かってる?」
「……らってぼんしゃんがかぁいすぎたんですもん………」
「………!!!い、い、いわなくていいから…!」
朝から、ぼッと音が鳴りそうなほど顔が赤くなってしまったのはひみつ。
「あは、かあいいの、わかっとるんやな~…?」
「…そりゃ……、あんな…、………い、…いわれた…し…………」
『ぼんさん、』
『かわいい』
耳元のあまい声。確かにそこにあった、人体と体温。
「……~~~~~~……!!!!……ッッ…。」
…昨夜のこと思い出すとまた腰が痛むことになりそうだからヤだ。
「…もっと、もっとぉ、って、ねだったの、ぼんしゃんですよ……?」
「、!!…!」
声がはっきりしてくる。
暗闇、春の霧に包まれた中から、少しずつ透明なガラスの飾りを見つけだして、霧が晴れる。その最中に、君はいる。
「…も~~~いい…………。もういい…。もういいから………。」
「え~~~??いいんすか?」
「な、なによ、」
「おれ、まだあやまってないけど」
「いいよもう…………。……………はずいから…」
「え~…」
布の塊がもそり、と動く。
俺しか知らない、こげ茶寄りの柔らかい黒髪が、ふわふわ揺れんのが好きだ。
ぜんぜん開いてない瞼を、必死に開けようとすんのが好きだ。
「……ふへ、」
こんなに可愛い奴が夜だけの獣なんて、犯罪だろ。
「……ん、ちゅ。」
「んっ…!?」
おらふくんの長いまつげと二重幅に見とれていれば、啄むように甘く唇を奪われた。
「っば……、ね、まだ歯磨きしてにゃ…、」
汚い、って!朝起きたときのおくちの菌の数知ってるのかねこの子は……。
「いいじゃん、ぼんしゃん、あまいよ…?」
「そういう問題じゃ……」
それでも、その蕩けるような目で見つめられると、こっちまで調子が狂ってしまう。
「ん~~!!」
ぬるり、おらふくんの真っ赤な舌が飛び込んできて、歯の裏をやさしく撫でては絡ませて、
「んゃ、やぁ…、も、やめろ、ッてぇ、♡」
ふわふわ、甘い霧がかかりはじめた脳に逆らえないまま、またベッドに押し倒
ばきっ…
「い゛゛゛っ…だ!!!!!!!!!!!」
「ぼんさん腰大丈夫すか(笑)」
「マジで誰のせいだと思ってんの???」
その後、2日間は布団から一歩も動けないぼんじゅうるであった。
コメント
11件
うぁあああ この2人のCP大好きなんですよぉおお(⸝⸝⸝ᵒ̴̶̷̥́ ⌑ ᵒ̴̶̷̣̥̀⸝⸝⸝) 可愛い!可愛すぎる!
だいちゅき(遺言)
ありがとうございます!!! 矢張り神作