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オメガバース akfw
α : akn Ω : fw
体の関係の akfw
拗らせ両片想い
御二方は番関係に至っておりません 。
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愛することによって失うものは何もない。 しかし、愛することを怖がっていたら、何も得られない。
バーバラ・デ・アンジェリス
fw side
明那は恋愛に対して臆病だ。愛して愛してと叫んでいる癖に、此方から愛を向けると逃げ出してしまう。
スキンシップが激しくて体の距離を直ぐ詰めて来る癖に、少しでも強引に心臓に触れようとすると引いてしまう 。
明那は俺のことが嫌いじゃないと思う 。きっとただ人に愛され愛すことに怯えているんだ。
何時からだっただろうか 、彼と体の関係を持ったのは。
確か、彼とサシで遊んでいる時だった。好意を寄せる彼が家に来る、ということで張り切って髪を整えたり、服を新調したり、部屋を綺麗にした覚えがある。
何時も通りしょうもない話を駄弁って、ゲームしていた。その時に三ヶ月に一度のヒートが来てしまったんだ。
初めは、明那は困惑していた。だってΩだなんて言ってこなかったし、初めての親友のヒート姿を見たらああもなるだろう。
でもその時俺は何も考えられなくて、ただ苦しくて彼に
「 ふ-っ、は、抱いてぇ… あきな、たすけてぇ… 」
と涙目になりながら懇願した。 優しい親友は頼みを断らない、俺を受け入れてくれた 。 相性は悪くなかったと思う、だから行為中にこんな考えが頭を過った 。
もしかしたら、番になれるんじゃ … ?
何て、今思えば馬鹿馬鹿しい期待だった。
彼が俺の頸を噛むことは無かった 。
そして、今も体の関係は続いている。
行為中の愛してるは、偽りとして、快楽に溺れてるから 、彼も受け取ってくれる。その時だけが、俺たちが素直になれる時間だ。
俺たちは 「 親友 」 、明那はそれを曲げようとしない。もうわかっているはずなのに、彼に俺たちの関係を問うと、困った顔で笑い、こう答える。
「 何言ってんの、ふわっち。俺ら親友でしょ?」
わかっている癖に自分の想いに、気付いている癖に、俺の気持ちに。
俺たちは今日も気付かないフリをして体を重ねる。
仮面の 「 愛してる 」を言葉にして 。
「 明那 、愛してる … 」
その瞬間、どくん …と全身に波ご打った。鼓動が速まる。体が熱くなり 、息が上手く出来ない
「 ッ … なんでッ は-ッ … ぁきな、 」
俺は、意識を朦朧とさせながら彼に連絡をしベッドへと倒れ込んだ。
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続く 。