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シャーリーさんはついに、私の「鏡」そのものを奪おうと考えたようです。
ある日のお昼休み、私が学食でゼノ君と新作の『虹色パンケーキ』を食べている隙に、彼女の取り巻きが私の鞄からこっそりと鏡を盗み出しました。
「ふふっ、これでリリアーナはただの無能な令嬢。この鏡さえ壊せば、あの忌々しい配信も、金貨の魔法も全部消えるわ……!」
シャーリーさんは学園の裏庭で、盗んだ鏡を巨大なハンマーで叩き割ろうとしていました。
ところが、その鏡には**『自動録画・ライブ転送機能』**が備わっていたのです。
「あら? ゼノ君、サブの鏡を見て。シャーリーさんが、なんだかすごい勢いで運動をされていますわ」
食堂にいた私は、ゼノ君が予備で持っていた鏡を覗き込んで首を傾げました。
現在、学園中の掲示板(魔法の受信機)には、**「般若のような形相で、必死に鏡をハンマーで殴り続ける聖女(自称)」**の姿がリアルタイムで映し出されています。
「な、なんで壊れないのよこの鏡! 頑丈すぎるわよ!!」
シャーリーさんの絶叫が学園中に響き渡ります。実はその鏡、ゼノ君が事前に「強化魔法」をかけておいた上に、盗まれることを見越して『犯人追跡モード』を起動させていたのです。
「……リリアーナ様。あれは『窃盗』という立派な犯罪だ。……さあ、証拠はバッチリ撮れたな」
ゼノ君がニヤリと笑うと、鏡の向こうでは『泥棒ヒロイン確定ww』『ハンマー聖女爆誕』と大盛り上がり。
結局、シャーリーさんは警備員に囲まれ、「拾った鏡を直そうとしていただけですわ!」という真っ赤な嘘を吐きながら、さらに信用を失っていくのでした。