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トリッシュの護衛任務のため、日本に行くことになった。機内で騒ぐタコ共に叱責を飛ばしつつも、【移動】を満喫した。そして、日本に到着する。飛行機を降りて、全員がブチャラティの元へ集う。
「ここからは車で移動する!目的地は今日泊まる旅館。とりあえず荷物を置いてから観光をする予定だ。荷物は各自管理しろ!」
ブチャラティの指示により、全員が車に乗り込む。ふとトリッシュが視界に入り、あることに気づく。
「トリッシュ。荷物をのせられるのか?」
「あら気が利くわね。実は重たすぎてどうやってのせるか困っていたの。スパイスガールを使ってもいいのだけれど…」
「俺がのせる。そっちの方が速ぇ。」
「ふふ。素直じゃあないのね。グラッツェ、アバッキオ。」
トリッシュは穏やかな声で感謝を伝える。それを聞こえないふりをしながら荷物をのせていく。
全員が車に乗ると走り始める。運転はブチャラティだ。ジョルノはナビ役で助手席。その後ろにトリッシュ。横に俺。さらに後ろにフーゴ。その隣には大量の荷物が積み重なっている。そして最後尾がミスタとナランチャ。奇襲に警戒してこの席順だ。
「………そういえばただの旅行にしては荷物が重かったか…?」
そう小声で呟いた。ブチャラティとジョルノの声や、ナランチャとミスタのくだらねぇ会話にかき消されるくらいの小さな声だ。だが、トリッシュは聞き逃さなかった。
「そうかしら?まぁ1番多いのは美容関係の物なんだけど……そうよ!今思い出したのだけれど…アバッキオあなた、前から気になっていたんだけど、それ化粧してるの?」
突然の問いに困惑しつつも答える。
「ああ?そりゃ多少は…」
「ねぇ、リップはなに使ってるの?それとアイシャドウとかたまにしてない?」
その一言に素直に感心した。アイシャドウは週に一度程しかしないし、薄くするだけだから、長い付き合いであるブチャラティでも変化に気が付かない程だ。
「よく気づいたな。するかしないかは気分で決めるが… 口は適当だ。〇コミラノの123あたりだな。」
「えぇ??適当でそれ選ぶの?センス良いんじゃあない?」
「トリッシュは?」
「私は最近アイシャドウはラメ入ったものとかが好きね。リップは結構試したんだけどやっぱりザ・オンリーワン 〇ミナスカラー リップスティック 〇フィルが1番だわ。」
「高ぇなおい。学生だろ?どこからそんな金出してんだよ…」
「パードレに決まってるじゃあない!少しお願いしたら違う種類のも買ってくれるの。」
「あぁ、確かにボスならいくらでも買い込みそうだな。」
「……そうだわ!この旅行にあなたが持ってきたもの教えてよ!そうね…今夜にでも!」
「俺はいいけどよ。トリッシュは大丈夫なのか?」
「?? 別に大丈夫よ?あなたの部屋でいいかしら?」
意味を理解してねぇな…そう心の中でため息を吐く。
「ああ、構わねぇ。」
「ふふ。楽しみね。ね、あなたの顔化粧させてよ。私の顔もしていいから!」
「……いいぜ。」
そんな他愛もない話をしていると、車内が揺れた。トリッシュの方を向いて話していた俺は思わずふらつき、トリッシュの方へ重心が傾く。このままではトリッシュとぶつかってしまう。すんでのところで車窓に手を付き、なんとか耐えた。
「なんだ!?奇襲か!?!?」
「いいや。子供が飛び出してきただけだ。すまないな。驚いたろう。」
「……焦ったぜ。大丈夫かトリッシュ。」
下を見下ろすと、トリッシュが口元を押さえて赤面していた。途端、トリッシュのことが【女】に見えた。年齢にしては発育している体のライン。いつもより露出は少ないが、近いとその躰の細さが際立ち、俺の欲を煽る。不意打ちのその顔に変に心が波立つ。その気持ちを抑え、改めて自分の体勢がまずいことに気づく。息を呑んだ。そして、間髪入れずにヤジがとんでくる。
「うわぁぁぁーっ!アバッキオがトリッシュのこと壁ドンしてるぅーーっっ!!」
「なにシてんだよぉぉー!アバッキオ!ボスに殺されるぜぇぇぇーーーーーっwwww」
完全に面白がっている響きだ。2人を無視して、未だ固まっているトリッシュに謝罪する。
「すまねぇトリッシュ。事故だ。」
はっ、としたようにトリッシュは急いで表情を取り繕い、言葉を返す。
「えぇ、大丈夫よ。少し驚いただけだわ。」
「………」
「………」
変に気まずくなり、会話が途切れた。だが、俺の瞼の裏には先ほどの光景がこびりついている。目を瞑り、雑念を振り払っていると、いつの間にか旅館に着いていた。
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ここで一旦アバトリのターンは終了です!
わかりにくかったら申し訳ないのですが、今回はアバがムラッとしちゃうお話でした!
次はブチャトリ予定です一応。
こちらもまた近いうちに投稿を考えています。
誤字あるかもしれません💦