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「シオドール、深夜にアリシア嬢が攫(さら)われたそうだな」
翌日の朝。貴賓室の席でエンドリュー皇帝が怪訝そうな顔で発言した。
一瞬で場が凍り付き、
皇帝から見て丸テーブルの左側の席に座るマリーゴールド皇妃、シオドール、リアム、ブルーベルの紅茶を飲む手がぴたりと止まる。
「詳しく聞かせよ」
「はっ」
「深夜、秘密の場所に侵入した者には刺青のような模様があり」
「アリシア嬢の命、及び私の命を奪うことが目的であった為、消滅させ」
「アリシア嬢を部屋に送り届けた後、再び戻り、魔法で壊れた個所を修復し、現在は元通りになっております」
「刺青のような模様……牢獄に繋がれた帝都の街人共とシオドールの馬車を襲った者の仲間と考えて間違いあるまい」
「そ*****
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