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翔太 side

今日は梅雨空に逆戻り。昨日の天気が嘘のように朝から雨が降っている。

〝トントン〟と規則的な音で目が覚めた。俗に言う〝朝トントン〟だ。

ベットには1人。キッチンからは蓮がまな板で野菜を切る音が寝室まで響いている。

リビングに行くと、蓮が爽やかなアイドルスマイルで迎えてくれた。


蓮 🖤 『翔太くんおはよう。腰は大丈夫?』


爽やかなスマイルから意地悪な蓮の顔に変わった。


翔太💙 『腰・・・死んだ。今日は無理だからな』


蓮 🖤 『やだ、もう夜の話してるの翔太エッチ』


冗談に付き合う元気もない。腰が痛い上に低気圧のせいで偏頭痛がひどい。

蓮が察したのか、頭痛薬をテーブルの上に置いた。


蓮 🖤 『朝ごはんを食べて、我慢できないようなら薬を飲みな。腰痛にもイイよ』


今度はイヤらしく笑っている。さすがアカデミー賞俳優。色々な顔をお持ちで。


翔太💙 『ごめんね俺もご飯作れるようになりたい。蓮の方が忙しいのに』


蓮 🖤 『得意な方がすればいい。洗濯は俺苦手だから翔太くんにお願いしたいんだけど?もちろん翔太くんが忙しい時は俺もする』


翔太💙 『うん、いいよ。洗濯と掃除は俺がする』


蓮 🖤 『今日の予定は?』


今日は2人ともオフ。イチャイチャしたい所だけど、俺には大事な用事がある。


翔太💙 『ちょっと家に帰る。忘れ物があって』


蓮 🖤 『そう・・・わかった。早く帰ってきてね』


朝ごはんを食べて歯磨きを済ませると玄関先まで蓮がついてきた。


翔太💙 『何?』


蓮 🖤 『ん?お見送りだよ。気をつけて行ってらっしゃい』


翔太💙 『蓮久しぶりのオフだろ。ゆっくり休みなよ。すぐに帰るから』


嫌らしい手付きで俺の腰を撫でている。背の高い蓮が俺を見下ろすと高圧的で色っぽい。カッコよくて見惚れちゃう。


翔太💙 『カッコいい蓮』


思わず言葉に出しちゃってはずかしくなる。きっと顔は真っ赤だ。


蓮 🖤 『朝から嬉しい事言ってくれる。負けず劣らず可愛いよ翔太』


目一杯背伸びして蓮の唇に飛び込んだ。思いっきり首にしがみ付くと蓮がよろけて2人床にへたり込んだ。


翔太💙 『あぁごめん蓮。我慢できなくって』


蓮 🖤 『やだ、翔太から押し倒されるなんて….意外と積極的きゃっ///』


何言ってんだこいつは・・・蓮は俺のシャツを捲ると舌を這わして俺の突起を舐め上げた。


翔太💙 『ちょっ///待って何すんだよ』


蓮 🖤 『そんな色気のない声出さないの。俺に集中して?』


翔太💙 『んんんっ////やっ//…バカじゃないのお前マジやめろって』


蓮 🖤 『えっヤろうよ♡玄関とかエロすぎて燃えるんですけど』


えっもう引っ越そうかな…..同棲2日目にしてもうイヤなんだけど・・・


翔太💙 『んんぁやぁ蓮…..////気持ちイイ…もっと..蓮もっときて』


って結局一発ヤっちゃってるし、バックで突かれて感じちゃってるし。どうしようもないな全く。

予定より1時間も出発が遅れちゃった。

蓮に嘘をついた・・・

実は今日ラウールと俺の家で会うことになっている。



ラウ🤍 『翔太くん、今度相談に乗って欲しい事があるんだけど』


神妙な面持ちで俺にそう言うと、今度はにこり笑って〝翔太くんの家に行ってもいい?〟と言った。

ラウールは可愛い弟みたいなもんだ。俺なんかがラウールの相談に乗れるかは分かんないけどつい嬉しくなって二つ返事でOKした。

〝皆んなには内緒ね〟そう言って立ち去った。メンバーに関する相談事だろうか?

コーヒーを淹れて待っているとインターホンが鳴った。〝どうぞ〟というとラウールが玄関扉を開けた。

俺の大好きなショートケーキを片手に抱えている。


ラウ🤍 『はいこれ2人で食べよう』


ラウールと向かい合ってケーキを頬張る。


翔太💙 『うまっ。ありがとう美味しいよ。で相談て何?』


ラウ🤍 『うん….その前に確認しておきたい事があるんだけど?』


ラウールが凄く真剣な顔をしている。余程深刻な相談なのかもしれない。俺が助けてあげられる事だろうか?


ラウ🤍 『翔太くんて好きな人いる?』


翔太💙 『へっ?』


思っても見なかった質問に変な声が出る。ラウールは真剣な顔のままだ。嘘を言ったらラウールに失礼だ。


翔太💙 『まぁいるよ。誰とは言えないけど』


淹れたてのコーヒーを啜る。


ラウ🤍 『めめでしょ』


翔太💙 『ブッ..熱ちぃあっ…シャツが…』


動揺して思い切りコーヒーをぶちまけてしまった。おまけに白いシャツに溢れた。平静を装ってみる。


翔太💙 『あぁ着替えなきゃ染みになっちゃう。ラウールお前、突拍子もない事言うなよ!びっくりするだろう』


シャツを脱ぎ上裸になる。寝室のクローゼットを開けて絶句する。まずいシャツ全部新居に持って行ってる。


ラウ🤍 『2人付き合ってるの?』


寝室まで追いかけてきたラウールが俺に詰め寄る。


翔太💙 『お前どうしちゃったの?さっきからおかしな事言って。仕事忙しくておかしくなっちゃった?』


巨木がずかずかと寝室入ってくると俺を壁際に追いやる。


翔太💙 『何?ラウール怖いんだけど?』


ラウ🤍 『めめの部屋と同じだ。季節ものの洋服だけがなくなってる』


おい蓮、こいつまだ合鍵持ってんのかよ💢なんで取り上げてないんだよ。


ラウ🤍 『それに昨日帰って来なかった。一体どこにめめをやったの?』


翔太💙 『ほ..本人に聞けよ!俺に聞いても知るかよ』


ラウ🤍 『本当に?知らない?俺は2人付き合ってるって思ってる。高確率で・・・』


怖い。無邪気に笑う弟のような存在のラウールはもうそこにはいない。1人の男性が今まさに俺の腕を捉えて離さない。


翔太💙 『離せよラウール』


年上風を吹かせてドスを聞かせてみだけど、何の効果もない。うぅ蓮助けてよ…

腕を捉えられたままベットに組み敷かれた。なんでいつもこうなるんだ!


ラウ🤍 『ねぇめめと付き合ってないならいいよね?』


言い訳ないだろう💢どういつもこいつも盛りやがってなんなんだよ。


ラウ🤍 『俺、めめの事好きなんだ』


あれ?あっそっちね。じゃぁこの状況おかしくないか?なんで俺がベットに磔にされてるんだよ!


ラウ🤍 『翔太くんめめの事好きでしょ?俺と秘密作っちゃったらもうめめと一緒にいられないね♡』


あっそう言う事ね。ほうほうほう…そう言う攻め方もあるのか・・・やばくね!!!


翔太💙 『おう・・・一旦落ち着こうか悩める少年よ!色々と勘違いがすぎるぞ!』


ラウ🤍 『いや、間違ってないね。翔太くんには悪いけど、俺本気だから。大人しく俺に抱かれて』


翔太💙 『んんっつやめろ….はぁ//////』


ラウールが俺の唇を奪うと、体に舌を這わせた。イヤらしく舐め上げる。すごく不快だ。


ラウ🤍 『気づいてないようだけど、めめに愛された証がほらたくさんあるでしょ』


鎖骨より下に残るキスマークが全ての嘘を暴いた。


ラウ🤍 『ずっとめめの事好きだったのに、簡単に横から奪わないでよ』


怖い…もう笑ってさえいない。ものすごい力で腕を頭上に固定される。ラウールの片方の手はすでに俺のモノを掴んでる。


ラウ🤍 『ココもめめが触った?翔太くん感じたの?』


翔太💙 『やめて離してよ』


ラウ🤍 『あぁなるほどねそう言う可愛いのが好きなんだめめは』


涙が溢れる。早く誰か来てよ。誰か助けて….

ズボンの中に手が侵入してくる。お尻を触りながら隘路に指をかける。


ウ🤍 『挿れてもいいけど?ここで交換条件だよ翔太くん。俺の指を受け入れるかめめと別れるかどうする?』


翔太💙 『やめてお願いやめて』


ラウ🤍 『別れるって事でいい?』


翔太💙 『付き合ってないったら信じてよ』


ラウ🤍 『じゃぁ俺の恋路の邪魔はしないで。少しでも付き合ってる素振りがあったら指じゃすまない』


翔太💙 『んんんああぁっつやあぁ….やめて…抜いてよぉ…お願い言う通りにするから…』


ラウ🤍 『じゃっ翔太くん、めめとの仲を取り持ってね』


ラウールは帰った。鎮まり帰った寝室に自分の泣く声だけが響いた。弟のように可愛がっていたラウールからの仕打ちにショックが大きい。窓に打ちつける雨がうるさい。携帯の明かりが灯る・・・涼太からの着信にすがる思いで携帯を手に取った。


涼太📲『翔太、ビーフシチュー作ったんだけど今家?』


翔太📲『涼太・・・助けて・・・』

君と僕のユートピア

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コメント

19

ユーザー

阿部ちゃんにカモフラージュしてもらえばいいやん💚w

ユーザー

あーーー もう愛され世界線すぎて、花凛さんは神✨としか言いようがない…😍😍😍💙💙 私もこんなぐっちゃんぐちゃんのどろんっどろん書きたい。毎回本当に夢中になって読んでる。

ユーザー

出来た🥹なんかごめんラウール🤍

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