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すべてを乗り越えた後――雄英に再び平和が戻り、
ダビと哀、そしてトガやホークスが共に過ごす日常を描く🌸
これは、炎が優しくなった“その後”の物語。
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エピローグ 「ひだまりの中で」
雄英高校の春。
桜の花びらが舞う中、校庭には穏やかな笑い声が響いていた。
トガ:「あーっ!また哀ちゃんとダビがいちゃいちゃしてる~!ずるい~!」
哀:「い、いちゃいちゃなんてしてないよ!」
ダビ:「おいトガ、茶化すな。哀が照れるだろ。」
トガ:「ほら~!やっぱりいちゃいちゃしてるじゃん!」
トガの笑い声が響く。
ホークスはその光景を屋根の上から眺めながら、くすっと笑った。
ホークス:「……ま、あの二人が笑ってるなら、それでいいか。」
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昼休み。
哀とダビは校庭のベンチで肩を並べていた。
哀:「信じられないね。前は炎と嘘の中で生きてたのに。」
ダビ:「あの頃の俺に言っても信じねぇだろうな。
“お前が俺を救った”なんて、恥ずかしくて言えねぇ。」
哀:「じゃあ今、言ってみて?」
ダビ:「……お前がいなきゃ、今の俺はいねぇよ。」
哀:「……ありがとう。」
哀が微笑むと、ダビは少し目を逸らして頭をかく。
ダビ:「……照れるな、まったく。」
哀:「ふふっ。かわいい。」
ダビ:「誰がだよ!」
そのやりとりに、遠くからトガとホークスが手を振る。
トガ:「あー!ダビ、顔真っ赤だよ~!」
ホークス:「青春ってやつだなぁ。羨ましいぜ。」
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放課後。
校舎の屋上で、二人は並んで夕焼けを見ていた。
風がやさしく吹き抜け、哀の髪がふわりと揺れる。
哀:「ダビ。」
ダビ:「ん?」
哀:「この景色、いつまでも見られるといいね。」
ダビ:「あぁ。
この炎も、もう誰も傷つけねぇ。
お前と一緒にいる限りな。」
哀は静かに彼の肩に頭を預けた。
哀:「ねぇ……ずっと一緒にいようね。」
ダビ:「約束だ。」
彼が差し出した手には、
小さな“青い火”が灯っていた。
それはもう、破壊の炎じゃない。
二人の未来を照らす、穏やかな“ひだまりの光”だった。
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🌸 ナレーション:
「戦いのあとに残ったのは、
痛みでも、罪でもなく――
ただ、確かに“愛している”という想いだけだった。」
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💠 完 ―「炎と嘘のない恋 ―ひだまり編―」 💠
世界が何度変わっても、
二人の愛は変わらない。
燃えるように、そして優しく――。