テラーノベル
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※作中に出てくる人物名、ニックネームなどに関しましては、
実際の人物とは一切関係ありません。
【視点:or】
静電気から始まったジェンガゲームの、バタフライエフェクト。
それはある時途切れた。
、、中学を卒業して。
僕は、自分で逃げられなかった。
通信制の高校に通って、
それで断ち切った。
でも、人と接したくないわけじゃない。
新しく人間関係を再構築するチャンス。
でも、どうやって?
そんなある日、
同好サイトというのが目に留まった。
いわば部活だ。
好きなものが同じ人と集まれる。
そんな人を繋ぐコミュニティサイト。
特に危なそうな要素はない。
今の僕にとってピッタリだと思った。
そして、色んなジャンルの中から、
『ゲームと雑談部屋』
と言う少数人が集まるグループに
一度、入ってみる事にした。
【視点:qn】
『あ、そっちに敵が、、!』
「おけ、やっといた。」
『ナイスー!!』
ゲームが終わると、画面に二位と言う表示が出た。
『うわおっしいー!』
『後ちょっとだったね〜』
『皆お疲れ、ドンマイ!』
「次、頑張りましょう!」
、、楽しい。
少し前に入ってみたばかりのこのグループは、
それぞれちゃんと相手に踏み込み過ぎず、
かつ丁度いい距離感で話したりできる、
素敵なコミュニティーだ。
自分のニックネームは『ばなな』
メンバーは他に、『あるてぃ』『ゲームって良いよね』『ゆきんこ』の3人。
『ゲームって良いよね』さんは略して『gemuyo』さんに変わった。元気!ってタイプ。
『あるてぃ』さんは大人っぽいタイプの人で穏やか。
このコミュニティを作った人で、『gemuyo』さんがそこに入ったのが始まりらしい。
『ゆきんこ』さんは感受性豊かで、多分天然な人。年が近そうな感じで、今はこのコミュニティの中で一番仲が良い。
『あるてぃ』さんと『gemuyo』さんが2人でやっていたところ、『ゆきんこ』さん数ヶ月前に入り、つい最近に自分が入って、今があるらしい。
少し息抜きするために入ってみたけど、
なんか入って良かったかも。
自分の素とか分からないけど、
どこか落ち着く。
そう思っている間にいつの間にかゲームは進んでいた。
慌てて追いついたあと、頑張って皆で一位を取ることができた。
そして、通話を切った。
部屋が一気に静かになる。
また、現実に戻らないと。
ティーン
スマホの通知が来て、急いでチェックする。
『ゆきんこ: ばななさぁああん!!』
なんだろ。
そう思いながらちょっと口が緩んでしまう。
現実に戻らずに済んだ。
それもあるけど、
ゆきんこさんは会ったことも無いし、
何も分からない相手だからか、
あるいは彼(彼女?)だからなのか。
会話を楽しいと思わせてくれる。
『ばなな: どうしたんですか?』
『ゆきんこ:あの、もし良ければオフ会しませんか?』
、、、え?
【視点】
「初め、まして。」
「あ、こんにちは、、」
挙動不審。
あからさまなる挙動不審。
よく考えたら人と接するために
コミュニティに入ったものの、
リアルで家族以外の人に接するの、
もう一年とかそれぶり。
しかもまともに人と接したことない。
、、人見知り、全開である。
「、、ゆきんこさん、ですよね、、?」
ばななさんがそう聞いてきた。
「あっはい、そうです!ばななさん、ですよね、、?」
心臓バクバクしてる、、うぅ、、
咄嗟になんか聞いてしまったけど、
普通に合ってなかったら困る。
「あ、はい。、、とりあえず、どうぞ、、」
ここは大きな駅の近くにあるカフェ。
気遣いに応じてカフェに入る。
待ち合わせ場所、ここにしといてよかった、、
誘ったのは実は数ヶ月前。
お互い色々考えて、
その結果、今日会う事になった。
会おうと思った理由、は。
「会ってみたいってちょっと思ってたので、なんかドキドキします。」
「通話したことはあっても初対面ですし、緊張しますね。」
「そうですね。」
お互い敬語だけど、
思ってることは似てるっぽい。
(仲良く、なれるかな。/ この人は、どんな人かな。)
【視点:or】
ばななさんは、すごく話しやすかった。
待ち合わせで、初めて彼を見た時。
深緑色の髪と、その翡翠色の目に、
ウェリントン型のメガネから、
”優等生”って感じがした。
目があって話しかける直前、
安定感があるような見た目と対照的に、
なぜか不安定さを感じた気がした。
ねぇ、君は
僕と似ている?
何か、ある?
なにで、生きている?
ピーナッツ
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コメント
1件
まがかみさん、第4話読了です。オフ会、緊張がじんわり伝わってきてこっちまで胸がきゅっとなりました。最後の「君は 僕と似ている?」の問いかけがすごく印象的で、同じ孤独や不安を抱えながらも繋がりを求める二人の距離感が繊細に描かれていて好きです。リアルとオンラインの狭間で揺れる気持ち、丁寧に紡いでいて素敵でした。続きが楽しみです🌷