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前回全裸の露出狂と思われる人物に出会った主人公
どうする?
『…は?』
「あのなぁ…君のお婆さんは…」
目の前の露出狂は左手で髪をかきむしりながら面倒くさそうに説明を始める
「闇…と言うかクレシアと言うバケモンを管理するリーダーなんだよ」
「だから知らないはずがない」
何故?と思い書こうとした…が何故か声が出す金縛りのようだ
「そもそも”運命”が教えるはずなんだよ」
『…』
宗教…いや頭の可笑しい露出狂、?
「そもそもあの人に限って教えないはずないし…」
『…』
ここでやっと金縛りが解けた
後ろをバックし距離を取る
『何を言っているのか分かりませんが…私はこれで』
家の間を柵や壁を登ったり蹴ったりして上へ登りそのまま走りボロアパートに移ったところで自分の部屋の窓を開ける
そのまま土足で入り窓の鍵を掛け、靴を脱ぎ硬い地面にドサリと倒れ込むように寝る
せっかくの休日だと言うのに可笑しな人…可笑しな現象…全くついてない日である
本当に
今じゃ寝ても治らない濃ゆいクマの上に温水で濡らしたタオルを目の上に置く
暖かい
いや冷たい
分からない…
地面に倒れたまま体を右手が下に行くように体を横にし腰に”既に常備されている刃物”をいつでも取り出せるように手を刃物の近くに置く
日頃の疲れのせいだろうか
足が…手が…重くなっていくように感じる
正直風呂に入って寝た方が良いだろう…ただもう…眠い………………
朝起きた
丁度5時
うん
ん?
……???
目を開けた時ものすごーーく違和感があった
いつもシミだらけの天井がピカピカ…あ,いや血痕がある…?
とやけに綺麗な空気
そして…
ガッツリ四肢を拘束されており手錠をかけられている
…???????
とりあえず落ち着け自分…黒はいつでも冷静に…
チラリと周りを見渡す
周りは白い
白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白
…?
ドアすら見当たらない
いや見つけられない…?
頭が凄く痛い
何故かは分からない
少しだけ物音がした
バッと振り返り音がした方向へと警戒を強める
コツ……コツ……と靴と地面がぶつかる音がする
誰かが…来る
コツ…コツ
足音を何処の位置か、どのくらいの音量か
足音だけに集中する
コツ..コツ..
音が大きくなりとても大き…
大きすぎる
これは…近くに居る…のか?
閉じていた目を開ける.見えない,でも確かにそこに居る.誰が居るのかは分からないただ音だけを頼りに身を起こし”手錠を壊す”
何も見えない。ただただ見てない何かを殴る
手応えは無い
それでも空中を殴り続ける
少しずつ視界が鮮明になってくる
ドロドロと周りが自宅へと変わり少しばかり安心感を覚える…?
…?
あの白いのは何だ?頭の中が❓になりながら考え込んでいると…下からうめき声がし視線をそちらへ移す
白い少女…?
……
いやアルビノだ
どっかの奴が言っていた
遺伝子変異でまつ毛や髪の毛…とにかく白いと聞いた事がある
あちらこちら恐らく私のせいであろう傷が頬…腕…足…とあちこちと血が出たり青くなったりしている
ピクリとも動かない…
しかもその目は光を灯っていない
…え?死んだ?
ちょい待てい
死んだ?
ゲシゲシと軽くアルビノ少女を蹴ってみる
やッベ今度は吐血したわ
脳裏に殺人…と言う言葉が浮かぶ
いやいやいやいやいやいやもうそんな事気にする必要は無い…
…
いややばい!
これ誰かに目撃された場合…
妄想が浮かぶ
「きゃーー!殺人ヨォ!」
「警察警察んん!」
何処ぞの濃ゆい化粧をしたババアが叫び警察を呼ばれて私は…
「殺人の現行犯で逮捕!」
…
やばい!
グルグルと思考を巡らせ死体の隠蔽方法を考える
確か埋めても死体の腐敗で匂いがやばいはず…
…
なら持って帰って売るなり何なりして残った部分は食うか…?
いや見つかってたら罪を重ねるだけ…
…
頭を抱えていると(ん,)と声がする
『あ,生きてた』
生きていた事にホッとする。今の生活でさえギリギリなのに殺人なんてしたらもう私を雇ってくれる場所はないだろう
「勝手に殺すな化け物!」
急に人の事を化け物呼ばわりか…間違ってはいないが少し酷くないか?初対面だぞ?
アルビノ少女…?はこっちをキッと睨みつけるとそのままスマホを取り出す
「おい狐鳴〈イイナリ〉さん!あんな化け物を誘拐しろだの何だの聞いてませんよ!?」
…
は?
やくぶつ…たいま…ゆうかり…ゆうかい…誘拐…????????????
「もう切りますよ!」
ブチっと電話を壊れそうな勢いで通話を切る少女
「はぁぁ…最悪…もう僕帰『帰すわけないでしょ』
…え?」
アルビノ少女の電話を待っていた手首を掴み少女を見つめる
「な、なっなっなっなな…何でアンタ僕が見えているだぁぁぁぁぁあ!?」
と手の甲を顎に当たるか当たらないかの位置にし驚愕した顔をする
てかこいつさっきから失礼過ぎないか?
しばらくするとアルビノはワナワナと震え出しその顔は青ざめている
何で…どうして…だの何だの言っている
何が何でどうして…だコイツは何なんだ
…あれ,
アルビノの白い髪が長すぎて見えなかったが目に元々光が無い?…
もしかしてコイツ…
『アンタもしかして…目が』
「そんなはずは無い僕は完璧失敗など劣等遺伝子がする事をする筈が無い可笑しい可笑しい黙れ黙れ黙れうるっさいなぁ!?僕は帰る帰る帰る!」
子供のように…子供だな…掴んだままの手に力を入れる
『駄々を捏ねるな』
「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!!!だって僕はッ僕はッヒッグ…グスッ」
今度は泣き始めた
情緒不安定かよ
私が言えたことでは無いが…
…これどうしよう
シミだらけの天井を見上げ現実逃避をし騒いでいるアルビノと主人公が残ったのであった…