~次の日~
ピピピピッというアラームと同時に私は真っ先に布団から出た。
急いで飛び起きて学校の支度をする。
とても恐ろしい夢を見た。佐久間が消えていく夢。雨が降っていて天に昇るように佐久間が吸い込まれて行った。とっても怖かった。
窓を開けると雨が降っている。私は嫌な予感がした。佐久間をなるべく1人にしたら佐久間が消えていきそうな気がした。
学校に着くといつも通り佐久間は元気だった。
💗『おはよう!○○!』
「おはよう!」
今日の朝は親はどちらも仕事に行っていて誰もいなかったから元気はいつもよりある方だ。
💗『今日は朝から雨だね~』
「そうだね〜。雨嫌いなのにな~。」
💗『でも雨って時と場合によって好きにならない?』
「どういうこと?」
佐久間は意味のわからないことを言ってきた。
💗『例えば、好きな人が傘持ってなくて相合傘ができるチャンスとか、部活が潰れたりしてさw』
「確かにね~w」
確かに部活が潰れたら嬉しい。でも相合傘なんか出来るわけない。そんな勇気がない。
💗『俺も相合傘して青春したいな~w』
「私もw」
部活が終わり、佐久間は先輩らしき人と何かを話していた。佐久間はダンス部の副部長らしく部長と色々話していることが多い。
私が準備をし終わると佐久間はもういなかった。
ヤバいと思いすぐに後者を出た。
「佐久間!!」
一生懸命走った。傘を手に持ち全力で走る。もう制服はビショビショだ。そんなことも気にせず走る。
「どこ!佐久間!!」
私が走っていると目の前に佐久間の後ろ姿があった。
「佐久間!!」
💗『…○○?』
💗『どうしたの?!そんなにビショ濡れになって!』
「佐久間を追いかけてきた…ハァハァ」
💗「どうして?とりあえず俺の傘入りな?」
「ありがとう…」
距離が近い。ドキドキする心臓を佐久間には聞こえないように抑える。
「実はね…」
私は今朝見た夢のことについて佐久間に話した。佐久間は笑わずに真剣に聞いてくれた。
💗『そっか…怖かったね…!でも大丈夫!俺はそんなことにはならないから!安心しな!』
「佐久間…ウル」
💗『そんな今にも泣きそうな目で見ないでよ~w』
「だって…ウルッ」
今なら言える気がする…!
「好きな人が消えたら私生きてけないよっ…!😭😭😭」
私は佐久間にギリギリ聞こえるであろう声の大きさで思いを伝えた。聞こえただろうか?
💗『えっ…?○○?』
佐久間は驚いた様子でこちらを見た。
「なっ…何?😭😭」
💗『今…なんて?』
「だから…佐久間が好きなの…😭」
「佐久間に好きな人がいることは知ってるけど私はどうしても佐久間のことが好きなの…!😭」
「思いを伝えられないより想いを伝えて振られた方がまだマシだと思って…」
💗『何言ってんの?』
そりゃそうなるよね…。迷惑だよね…。
💗『俺もずっと○○のこと好きだったよ?』
「へ…?」
思ってた答えとは違う答えが私の耳に飛んできた。
💗『だから!俺も○○のことずっと好きだったよ!』
💗『だからこれからは友達としてじゃなくて恋人としてよろしくね!』
「うんっ…!😭😭」
今までは勇気を出すことが出来なかった私が嫌いだった。でももう嫌いじゃない。佐久間に思いを伝えられたから。
これからもよろしく。佐久間。
コメント
2件