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上野文
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都築七美
278
てく
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「その娘にも来てもらうぞ——仙界に。狐雲様がお待ちじゃ」
有無を言わさぬ鷹海の強い口調に、不安気な表情を見せるいろり。蛇珀はそんな彼女を安心させようと手を握った。
「大丈夫だ。俺がついてる」
「蛇珀様……」
「一緒に来てくれるか? 神々の住処……俺が生まれた場所に」
いろりは恐怖は感じなかったが、自分のような一介人間が赴いていいものかと戸惑った。
「私なんかが、お伺いしてもよろしければ……」
「いろりなら大丈夫だ」
蛇珀は自身の左手首にした翡翠色の数珠を、いろりのそこにつけた。
「俺の神力が込められてる。これがあればある程度の神圧には耐えられるはずだ」
「じん、あつ……?」
「仙界に流れてる空気のことだ。行くぞ。手を離すな」
「は、はいっ!」
姿を消した鷹海を追い、蛇珀といろりもそこから消え去った。
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