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第五章 再起動…?
!注意!
・旧d!の二次創作です。
・実在する人物、場所とは一切関係ございません。
・いつもより純度高めのつもりです。
・死ネタ、自殺を誘発する発言、殺人表現等が含まれます。
・喘ぎ、濡れ場等はないです。
・ただの読み物として見ていってください。
第五章 再起動…?
目が覚めるとそこは病院だった。
このありふれた文面も、いざ自分が経験するとなると辛いものだ。
あの三途の川にたどり着いた時とは違って、はっきりとした記憶が脳に染みついている。
最愛の人が目の前で死ぬ様を二回も見てしまった。
そうなれば、ろくな精神状態でいられる訳がない。
起きる、という行為にすら違和感を覚え、視線だけを動かして周囲の様子を窺う。
一番目に付くのは、やけに光の強い部屋の照明だ。
窓からまだ夕焼けの光が差し込み、足元は強い橙色の光に照らされている。
まだこの時間帯だというのに、目を傷めそうなほど眩しい。
ふと、自分の手をその照明に掲げる。
その手には、大量の血痕がべっとりと付いている。
まるで最愛の人の死をフラッシュバックさせるかのように、鮮やかな色味をしている。
ut「ひッ…!?」
瞬間的な驚きと恐怖で眠っていたベッドから飛び起き、心臓が一気に冷えわたっていくかのような感覚がする。
心臓が痛い。
過去の出来事の記憶が、無情にも掘り返される。
言葉にも表し難く、冷酷で残忍な感情を向けられているかのような、言い様のない不安に襲われる。
でもそれは、ほんの一瞬の出来事だったようで、もう一度手を見たときにはいつも自分の手に戻っていた。
長い間寝ていたのに突然飛び起きてしまったため、立ち眩みの様な頭痛に襲われる。
久しぶりに起き上がったというのにとんだ災難に見舞われ、もう一度寝てしまおうか、なんて思った。
虚空を見つめ、どうしようか考えていたら、たまたま廊下を通りかかったナースと目が合う。
一瞬しか見えなかったが、かなり驚いた様子で足早に去ってしまった。
…よし決めた。もう一度寝てしまおう。
夢の中ならグルちゃんともう一度会えるかもしれない。
今度こそ、またあの頃みたいに隣に立って笑いかけてくれるよね。
でも、もしかしたらさっきまで居た三途の川な夢の世界で、グルちゃんはまだ生きてる、なんて結末はないかな…?
うん、となりのベットで寝てるかもしれないね。
一度だけ、カーテンを開けて隣の様子を覗いてみようかな。
一度、覗くだけ。
こじんまりとした部屋の仕切りだから、ベットから立ち上がらなくてもカーテンを開けることができそうだ。
なるべく自分が動かずに、楽をして確認したい。
こんなに小さな希望ぐらいだったら、さっさと潰れてもらってかまわない。
本当に僅かな希望に縋ろうとしている自分がなんだか情けなくて、でもグルちゃんには生きててほしいという期待は手放せず終いで。
いっそのこと現実を分からせてほしい、理解させてほしいと思ってしまう。
からから…と乾いた音を立てると、隣のベッドの様子が見えた。
早くも♡100↑ありがとうございます!!
一カ月弱で全話仕上げたんだよ…!!、褒めてくれてもいいんじゃないか!?
あ、次回が最終回ですよん
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コメント
1件
うわあ、重くて丁寧な心理描写…! 主人公が目覚めて自分の手に血痕を見る瞬間の「ひッ…!?」ってとこ、めっちゃビビった。最愛の人を目の前で二度も失ったショックがひしひし伝わってくるし、それでも「もう一度夢で会いたい」って願う切なさが刺さるわ。隣のベッドを覗くシーン、ほんの僅かな希望に縋る様子がリアルで苦しい…。次回が最終回か、どう決着をつけるのか気になる!🔥