喫茶店の外でうろうろしていたミカにもう一度船に行くことになったと告げると、仰天して飛び上がった。
「なっ……なんでそんなことになるんだよ!? アホか、そんなもん行く必要ねーだろ! もう終わった話じゃねえか!」
「ううん、終わってない」
あたしは首を振った。
「あたし、本当はまだちゃんと朱虎と話してないの。サンドラと朱虎が……その、いちゃつくとこ見ちゃって」
でも、サンドラによるとあれは『サンドラが頼んでやった』ことで『朱虎はサンドラが好きじゃない』はずなのだ。
「やっぱり、ちゃんと話したい。……朱虎のことだから、もしかしたら治療してもらった恩返しでサンドラの言うことを聞いてあげてるのかもしれないし」
「や、でも、それならちゃんとそう説明するんじゃねえのか」
「説明できない********
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