私
にとってそれは……
この上なく心地よいものになる。
私はそれを愛してやまなかった。
だがしかし、今となっては……
それこそが最大の過ちだったのではないかと思うようになったのだ。
私にはそれが分からぬ! 私には何も理解できぬ! 何も感じ取ることができぬ! それは私に無いものだからだ!! 私はそれを欲していたのだろうか? 分からない。
ただ言えることがあるとするならば、 それが私にもあればよかったと切実に思う。
私がそれに近しい存在になれたのではないかと本気で考えてしまうくらいに、 今の私はそう強く願っている。
なぜならば、もう私は以前の私とは違うのだから。
あの時と今ではまるで違う。
だからこそ分かるのだ。
今の私では到底あれを理解することなどできないということを。
私はそれを理解できるようになりたかったのだがね。
だから私は理解するために、それを受け入れたのだ。
私がそう望んでいるからだ。
私はこの国を愛している。
だが、それは私が私であるためだ。
私は私以外の何者でもない。
そして、私にはもう他に何もない。
それが私の愛の形なのだよ。
君たちはどうかな? 私はこの国の未来を信じたい。
だが、それは私が私自身でいることを望むからだ。
私は私以外には何も欲しくはない。
そして、私にはもはや他には誰もいない。
それが私の望みなのだよ。
さあ、聞かせてくれないか? 君はどう思うかな? 私はこの国に生きるすべての者たちを愛することができたらと思う。
しかし、私は私自身を愛しているのだ。
私は私の心を信じる。
そして、私の心にはすでに私しかいない。
それが私の答えだよ。
私はここに来るまでずっと考えていたことがある。
私はこれから先もずっと考え続けるつもりだ。
なぜなのか? そして、どこに辿り着くのか。
君たちも同じことを考えているだろうか。
そこに一体何があるというのか。
君はどう考えるかね? 私はその答を知っているような気がする。
きっと、誰もが知っていることなんだよ。
だからこそ、あえて口にしないのかもしれない。
しかし、もしそうであるならば、 今こうして自分がここにいることの説明ができない。
自分は一体なんなのか。
何故こうしているのか。
何をすべきか。
どうなりたいか。
何もわからないまま、ただそこに在った。
ただ、そこにあった。
そして、ある時ふと気づいたのだ。
自分が何者か分からないということこそが 本当の意味での自分の姿なのだと。
そして、その時初めて知った。
自分が何者か分かることだけが 生きる意味だったのだということを。
この世界の真実の姿を映す鏡、それが自分だ。だからといって、自分の本当の姿を知っているとは限らない。
人間の本質なんてものは意外にも簡単に変わるものなのだから。
さあ、今日も自分に嘘をつくとするかな。
そうすればきっと明日もまた笑えるはずだ。
しかし、本当に大切なことだけは誤魔化しちゃいけない。
なぜならそれはいつだって自分自身のことなんだから。
それは……たとえ他人にとっては取るに足らないような些細なことでもね。
人生に意味を求めるのはナンセンスだよ。
生きることに意味を見出せなくなりました。
価値のない人生なんて嫌だ!と頑張れば頑張った分だけ辛い思いをして、結局何も得られずに終わる気がするのです。
自分の人生を振り返った時、「自分はこの程度の人間だったのか」と思い知らされるばかりで、それがとても悔しくて惨めで悲しいです。
私はこれから先どんなことをしても幸せにはなれないだろうと確信しています。
それでも生きた方がいいでしょうか? それは本当に生きていると言えるのだろうか? 死んでいるのか?生者なのか? それを決めるのは他人ではなく自分自身だ。
死んでいても生きることを望む人もいるかもしれない。
どちらにしても決めるのはその人だけなのだ。
生きることを望まない人も、もちろん存在するけれどね。
だから結局は個人の問題なんだよね。
自分の人生を自分で決めればいい。
ただそれだけのことだよ。
人は皆それぞれ違う人生を歩む。
同じ道を歩く者は誰一人いない。
たとえそれがどんな道であろうとも、自分だけの物語を作るのだ。
自分が歩んできた人生の足跡こそが、唯一確かなものになる。
どんな人生であれ、それは自分自身の人生だ。
だから、自分の人生を生きることだけが、唯一の正しい道なのだと思う。
自分以外の何者かになろうとしても、必ずどこかで無理が生じるものだ。
たとえ、それが自分自身であったとしても。
そうして、いつしか何かを失ってしまうかもしれない。
自分らしさというのは、簡単に見失いがちなものだが、それでも失わずに持ち続けることは難しいことだ。
だからこそ、自分は大切にしなければならない。
そうすることで初めて、本当の意味で強くなれるような気がするのだ。
「この世は所詮、弱肉強食よ!」
「……」
「あんただって、いずれわかるわ! 強いものが勝ち残れるのだとね」
「……」
「あたしに負けたことを後悔させてあげる。
せいぜい首を洗って待ってなさい」
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