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ごめん🙏見るの遅くなった! なべとかめめとか阿部ちゃんの作戦分からなそう きっと、いや絶対いい作戦だよ!阿部ちゃんだもん! 続き楽しみにしてます!!

メンバーの中で燃え盛る殺意とは裏腹に、彼らが康二に向けた表情は、驚くほど穏やかだった。
最初に口を開いたのは、目黒だった。
彼は康二の手を握ったまま、努めて優しい声を作った。
🖤わかったよ…康二。もう怒らない。怒らないからさ…誰にやられたかだけ、教えてくれない?
その声は、まるでガラス細工に触れるかのように、慎重で優しい。
しかし、康二は「…っ」と息を呑むと、無言でぷいと下を向いてしまった。
そして、小さな子どものように首を横に振りながら、またその瞳に涙を溜め始める。
ダメだ。これ以上、何を言ってもこいつは喋らない。
メンバーを巻き込みたくないという、その頑なすぎる優しさが、今は何よりもどかしい。
どうすればいいのか分からず、誰もが歯がゆい思いで唇を噛んだ。
その、張り詰めた沈黙を破ったのは、意外な人物だった。阿部亮平だ。
💚わかった
彼は、穏やかな、しかしはっきりとした声で言った。
💚そんなに言いたくないんだね。 …じゃあ、もう言わなくていいよ。
💚無理させて、ごめんね
その言葉に、康二以外のメンバーは耳を疑った。
💙(は!?)
🩷(何やってんだよ阿部ちゃん!!)
💜(ここで引いてどうすんだよ!)
全員の心が、一瞬でそう叫んだ。
特に渡辺と目黒は、怒りのあまり血管が切れそうになるのを必死でこらえた。
今、唯一の手がかりを自ら手放すなんて、信じられない。
しかし、そんなメンバーの内心など知る由もなく、康二は阿部の言葉に救われたように、おずおずと顔を上げた。
🧡…あべちゃん…!
その瞳には、安堵の色が浮かんでいる。阿部はそんな康二に優しく微笑みかけた。
それにつられるように、他のメンバーも必死で表情筋を動かし、穏やかな顔を作る。
その時の楽屋は、傍から見れば、傷ついた仲間を優しく労る、美しい光景だっただろう。
だがしかし。
内心では、阿部を除く全員が激怒していた。
彼らはまだ、阿部亮平の頭脳によって緻密に計算された、完璧な計画の存在を知らない。
康二を安心させ、油断した犯人を炙り出すための、これが最初の布石だということを。
今、この一瞬だけは。
彼 らの心は、康二への心配と、阿部への不信感でバラバラだった。