――書き出し――
記録物語-R.s.༗《レェズ》メリーさんの執事
《紅糸の裁決編》の続きでございます…
では、続きをご覧下さい。作者より
――アレフ&バディ…追走――
2人は、ヴァルトン(魔術師)を追いかけていた。
バディ(犬)「逃げるな!」木々や魔法に罠にど上手く避けて追いかける。
アレフ「イ……痛だぁ!」頭に枝に当たりする
ビアス『あ……』…アレフを心配する。
…アレフ&ビアスは、風を使い移動している。
ヴァルトン(魔術師)「チィ…この狂犬が!」バディに向けて大型魔法を放つが、
バディ「それくらいで、止まる生物じゃねぇんだ…」…犬の姿から人の姿に変わっていた。
アレフ「いける…」ヴァルトンに風弾を撃つ
バディ「いいタイミングだ」
…アレフの風弾がヴァルトンに当たる
ヴァルトン(魔術師)「グッ……」横転しかなり転がる。
アレフ「行くぞ、ビアス」
アレフ&ビアス「荒天吊リ[ウェザーハングド]…」
ヴァルトン(魔術師)「似たモノを……」何やら瓶を取り出し投げつける…
その瓶はアレフ&ビアスの魔法を消してしまった。
アレフ「な!何でだ…」
ヴァルトン(魔術師)「フレイム」炎の魔法をバディに向けて放ち距離をとる。
ヴァルトン(魔術師)「サンプルだ…受け取れ」
…そう言いもう一つの別の瓶を取り出してアレフとバディの方向に投げると、黒い闇が2人の足を吊し上げ逆さまにする。
アレフ「は…外れねぇ……」
バディ「何だコレ……ぐぬぬぬ、犬化も無理か」
ヴァルトン(魔術師)「そのまま野垂れてろ」
アレフ「まだ、行ける」地面に向けて風弾を撃つ
ヴァルトン(魔術師)「悪あがきか!」
アレフ「悪はいらない……ただの足掻きだ」
…いつの間にかヴァルトンの近くにビアスが居た、
ビアス『深圧真空…』…物凄い風圧がヴァルトンを覆い尽くし圧迫する。
ヴァルトン(魔術師)「カッ…」息ができない。
アレフ「殺しはしない…だが気絶してもらう」
ヴァルトン(魔術師)『こんな…こんな…』
…「支配者の成れ果て如きが」…
一瞬だった、今までとは違う感じに、
何かが起きた一瞬では無く…
気付けなかった…そんな一瞬だ。
アレフ「ゲホゴボァ……」咳をする、『何が起きた…地面?なぜ?』そう思い顔を上げる。
バディ「ハァ……何だあれ…」
アレフ「ヴァズゥッ!……」『ビアス!』叫び腕を動かす。
…アレフの見た光景は、
意図も容易く動きを封じられたビアスだった。
ヴァルトン(魔術師)「遅えんだよ…ウッドマン!」
近くに、ツギハギの奇怪な奇形人形が、
ケタケタと不気味にそこに居た。
(人形)ウッドマン¿「戻…るぞ…」
……奴は、ピアスを連れて行こうとする。
バディ「逃がす…か!…ウィルバインド!」『奴を拘束せよ…』動ける範囲内で魔法を撃ちヴァルトンに命中する。
(人形)ウッドマン¿「うットウしイ…」そう喋ると、
…ビアスとヴァルトンを一瞬にして姿を消させた。
アレフ「あ……あぁ…」
バディ「ぐぬ……いつもならこんな怪我、直ぐに治るのに何でだ…動け動け動け……」
(人形)ウッドマン¿「迷エル…こヒツジ…よ……」こちらを向いて「コノバカラ、消えよ…」…
人形の手がこちらへと来る。
アレフ?「あ…アガッ…ガガ……」…
バディ「何か変だ、大丈夫か?」
……奇妙な緑色の炎が出現し、
近づいてくる(人形)ウッドマン¿を遠ざける。
不思議な感じだ、緑色の炎を漂わせるアレフの姿が見える、今までの怪我が痛くないかの様に立っている。
アレフ?「……」…何かを言い、
突然、訳のわからない現象が起きる。
まるで炎の海が激流の様に荒く、風の様に変幻自在のそれは、(人形)ウッドマン¿に向かい襲う。
(人形)ウッドマン¿〈グカッガガガ〉変な音を立てて人形は燃え尽きる。
バディ「凄い魔法だ……奴は逃げられるしまったけど、そんな魔法あるなら早く出してよ……」
…とんとアレフを触るが反応がない
バディ「あれ?……見えてない?」
彼の様子をみて驚きと戸惑いを見せる。
バディ「君は一体、」
「何処からきたんだ?」
…気絶しているアレフの瞳には、
緑色の炎が燃えていた。
その炎は、まるで生きているかの様だった。
彼の1本の神秘的な薔薇は、黒く染まっていた。
……場面は移動し……
仁児&リナ&ブライン&ラス&真一&邪視(イヴィルアイ)は、強化されたエルダーゾンビ(盾&槍&大剣)の3体と戦闘している。
ラス「小癪な…」どんなに殴るも、
…エルダーゾンビ(盾)の盾で受け流されるためか、盾を壊す事ができないでいる。
真一&邪視(イヴィルアイ)「残り4分弱…」
真一「まだ動けるのか、しかもオ…俺を狙って」
エルダーゾンビ(槍) 「ガァァ」ボロボロだ。
仁児「足元を狙え、奴の動きをもう一回崩すんだ」
リナ&ブライン「はい!」「了解しました」
エルダーゾンビ(大剣)「グァァ!」
真一「ねぇ、ラスだっけ…非科学的な何か、魔法とか何か使えないの?」
ラス「いえ、複雑な事は慣れないので」試しに魔力を込めて魔弾を撃ってみせようとするが、散らばり拡散する。
真一「何か勿体無いよソレ、もっとイメージしてみたら」
ラス「……」何かをイメージをしてみる。
エルダーゾンビ(盾)「ギギッ」物凄い体勢からラスにめがけて思いっきり盾をぶつけに来る。
…ラスは、それに気づきその攻撃を防ぐ、
魔力のこもった腕と盾が打つかりあい、弾け飛ぶ。
すると、ふと…何処からか爆音の音が聞こえる。
ラス「……爆発…拡散…」何かを思い出し閃く。
すると、握り拳だったのを変えて、手の平で同じ様にまた魔力を込めて打撃をする。
……盾で防がれるが、魔力が爆散し爆撃の様になる。
ラス「雷を掴む様に」右手に霊気の塊を作りだし掴み、それをエルダーゾンビ(盾)に投げつける。
真一「おぉ、いいね…」
…エルダーゾンビ(盾)の大きな盾が宙に舞う。
邪視(イヴィルアイ)「お前は、迷子だ……心の奥底を覗いてみるがいい。」邪視の目がこちらを向く。
ラス「……」…それを見て少し何かを思い出す、
――ラスの記憶――
……訓練場の時……
ゲーティア「魔法を教わりたい?」
αメリー「うん!」
…向こうではαメリー& ネメシスとゲーティアが居た。
バベル「他人の心配か、舐められたものだ」
ラス「そうですね…」
バベル「強靭の肉体だけじゃ、この先やっていけない……事実、力を求める」
ラス「何ですか急に、」
バベル「お前は悪魔のくせに一度も魔法すら使っていない、だから言ってやっただけだ」
ラス「……」
…反対側では、魔法でズルをして競っているアレフと瀧奈が居る。
バベル「やってみろ、魔力放出を」
ラス「そこまで言うならやりますよ」…バベルに向けて放つが拡散してしまう。
バベル「・・・お前もか……刹那のマナ」
ラス「……それは…ど…」
メイザー「魔法が上手くいないなら、まず本来の力を扱える様にしたらどうだ」
ラス「……」
バベル「確かに、悪魔なら本来の力を使う方が早いか」
メイザー「そんなに魔法が大事なら、肉体強化のでも覚えればいい」
…そう言い、その場を離れる。
ラス「…さっき言ってた、お前もか…とは」
バベル「にい…兄様が、そうだった」
そう言って、バベルは変わった爆撃を見せる。
バベル「まだ謎は多い。話は終わりだ。」
ラス「……」『刹那のマナ?』考える。
…反対側では、瀧奈とアレフは疲れ倒れている。
……ラスは、四獣神閣の出来事で悪魔としての力や体術を身につけたが、密かに魔法の練習をしていた。
白斗「ラス、何故に君は悪魔でありながら武術の力しかできないか……本来の力が見てみたいものだ」
その言葉をまだ覚えていた。
白斗「魔力操作を教わりたい?専門外だからな〜……漫画とか読んでるとさ、魔法で武器を作ったり装備にしたりと、いろいろとあるからな〜俺はできないけど」
ラス「武装ですか…」
白斗「でも、体に流れる魔力とは別の力がある…それを極めて武術につぎ込んでるのがココの連中だからさ」
配達員「目に見えない物を掴む様に集中してみては?」
白斗「お、弁当だ」
配達員「あ、受け取りサインしてください」
配達員「形が無いモノを操るのは難しい事ですから、それを加工して扱いやすくするのが技術者で開発者なのです……それに似た様な物だと私は思います。」
ラス「扱いやすくする…」
……ふと、瀧奈や、αメリーとネメシスや、アレフとビアスの様な関係を思い出す。
…彼らは1人では無いと言う事に。
???「オドの操作が余りね…魔法が上手くなくてな…魔術学なら得意んだ…」
そして、ラスは元々1人では無かった様な…
???「お前は悪魔と言うより反抗期の人間に近いな」
「お前が………救うんだ……」
(ラプラス)「………燃やせ…」
…記憶から目覚め――現実――
ラス「燃え尽きるまで」赤く燃える右手を刃物の様に突き立て、エルダーゾンビ(盾)へと突き刺す。
エルダーゾンビ(盾)「ァァ……」全身が燃焼し燃え尽きて消滅する。
仁児「真一!まとめて片付けろ!」
真一「頼むよ邪視」
邪視(イヴィルアイ)「デストロイ」2体のエルダーゾンビを貫き消滅させる。
邪視(イヴィルアイ)「任務完了」姿が消える。
リナ&ブライン「終わった〜」
真一「ふう…体に異常なし!生きてる」
仁児「まだだ、さっさと装置の回収をするぞ」
真一&リナ&ブライン「はい!」
仁児「お前もだ、手伝え」
ラス「………わかりました」いつもの姿に戻る
……場面は変わり……
続く→