――書き出し――
記録物語-R.s.༗《レェズ》メリーさんの執事
《紅糸の裁決編》の続きで変わり、
《紅糸の裁決≠死罪 編》に変わります。
では、続きをご覧下さい。作者より
――瀧奈 達と蒲輸送団――
……瀧奈&ミュルル&ティファレットは、蒲輸送団のブレイザー&グッドフ&リカ&モッコ&シュリーナのおかげで、法王国プロキシア まで乗せてもらっていた。
のだが……現在進行形で、
ミュルル「アワワワ…」
ブレイザー「ヒャ〜!こりゃヤベっぞ!」
瀧奈「あの…これってアレですよね」
モッコ「アレですね……本当に」
ティファレット「アレって?ねぇアレって?」
シュリーナ「それは、見ればわかるでしょ」
リカ「兵隊に大量の見回りにモンスター」
グッドフ「いつの間にか変な事になっとる」
……民達は、いつも通りに買い物や商売をしているが、それでも一体、法王国の国王とトップは何をやってるんだ?と思うくらいに国の中は静かに沈んでいる。
グッドフ「かなり時間がかかりますが、このまま私達が王都まで連れていきましょうか?」
瀧奈「確かに、その方がいいかもしれない……だが、気になるな…どうしてこんな事に」
…荷車が少し進むと、
〈ビーーッ〉と腕輪が急になる。
瀧奈「うわ…何だ?驚かせやがって」
ティファレット「全く、脅かせやがって…」
ミュルル「あれ?ティファレット?何か言いました?」
ティファレット「おぉ!どうしたんだ〜♡急に可愛い声出しちゃって……発情期か?」そう言いミュルルに飛びつく
ミュルル「や、やめて…いや……」
シュリーナ「あれ?急に言語に違和感が…」
瀧奈「言語…まさか!」腕輪と翻訳機を確認するが電波的な不具合が起きている。それでも旧式の物は何事も無く使える様だ。
瀧奈「てか、ティファレット…落ち着け……」
ティファレット「な…何?!…貴方も……野生の本能が」
瀧奈「・・・」無言の拳を見せ、より固く縄を縛る。
ティファレット「あ……違うのね…」
瀧奈「どうしよう…言葉は理解できるのに、伝える手段が無い……どうしたら……」
モッコ「そう言う事だったんですね」
瀧奈「え?言葉がわかるのか?」
モッコ「はい、私以外もですけど…」
ブレイザー「な?…何だ?」
リカ「リーダーは何も聞いてない…聞こえない」
グッドフ「出稼ぎしてるからな他国の言語を覚えてるんだ、心配いらねぇ」
瀧奈「そうなんですか…」
リカ「でも、この人の言葉がわからない」
ティファレット「どうした?おぉん?」
ブレイザー「さぁ?知らねぇ…」
グッドフと2人以外の全員「え?」
ブレイザー「驚いたぜ、急に選ばれし者の言葉を使えるとは…気が合うかもな」
ティファレット「何か知らんけど、私は選ばれし者なのだ!」
瀧奈「コレは……?」
グッドフ「まさかブレイザーがハマっている古い転生モノの言語がこんな所で……」
……何が何だかわからないが、2人は会話をしている。
ブレイザー「もしかしてお前も覚醒世界からきたか?」
ティファレット「ハハハ!何それ?」
ミュルル「うぅ…何が何だか…わからない」頭が混乱して涙が流れてくる。
シュリーナ「すみませんが、何か嫌な予感がして心配です……一旦、街を廻ってませんか?」
瀧奈「かまわない。この2人にも言ってくれ言葉だけ聞き取れるが伝える事ができないから」
……シュリーナは、ブレイザーを通じてティファレットに伝え、ミュルルにも伝える。
2人は、それを理解し承諾する。
その後、何が起きたか全員で話し合った。
ブレイザー「推測だが、電磁波が飛んでるんじゃないか?それで壊れたんだ!間違いなし!」
リカ「それだったら、敏感な私達が察知していますよ」
シュリーナ「バカですか?」
ブレイザー「バカだと!……そこまで言わなくても」少し落ち込む。
瀧奈「でも…どうしたら…」
?「お前ら、イカレ蒲輸送団だろ?」
瀧奈「誰だコイツ…」
ミュルル「な?な?」
ティファレット「ナン?」
グッドフ「これは、国務大臣のシャリー・ジョゼさん。確かに蒲輸送団ですが、イカレは…」
ジョゼ「いや〜助かった。ここら出してくんない?」
ブレイザー「あ、コイツ逃げる気だ」
ジョゼ「逃げるとは失敬な…作戦的撤退だよ」
モッコ「でも、逃げる場所がないんでしょ」
ジョゼ「・・・」黙り込む…
瀧奈「この国に何が起きてるか聞き出そう」
リカ「そうしよう…」
……国務大臣のジョゼを囲み情報を聞きす。
ブレイザー&ティファレット「位が偉くても今じゃクソ程役にたたないってか……ナ〜ハハ↑」
瀧奈「息ぴったりだな…おい…」
ジョゼ「そもそも法王国は信仰を尊重する国なんだ…武力は備わっていないし、陛下は…可愛い。」
シュリーナ「今、可愛いは関係ないでしょ」
ジョゼ「何を言う!可愛いは正義だぞ!!」とても騒がしいほどの大声がでる。
瀧奈&蒲輸送団一同「グゥ……」失望する。
ティファレット&ミュルル「???」…
2人は言葉が理解できない為、瀧奈たちが何を話しているかわからないままである。
瀧奈&蒲輸送団一同「オマエ!」「オマ!」
……〈ガタン〉と荷車が揺れる。
見廻ル兵「何処ノモノダ!」
ジョゼ「あ?……」
見廻ル兵「オ前ハ、国務大臣ノ…」何かを取り出す。
ブレイザー「ヤバいんじゃね?」
…その予感が的中する、
〈ビーー!〉っと警報が鳴り響く
ジョゼ「いや〜!バレたー!」
ミュルル「え?え?」慌てふためく
グッドフ「全員!かいさ〜ん!」
リカ&モッコ「ぐわぁぁ!」鉄棒を振り回す
ブレイザー「取り押さえろ〜!」
シュリーナ「おい、客はお前の責任だろ」
ブレイザー「あ、そうだな……」
〈ガシャン〉と荷車が揺れる
ミュルル「あわわわ…」よろける
瀧奈「大丈夫か?」ミュルルを支える
シュリーナ「皆んな、ここから逃げて〜!」大声で叫ぶ。
ティファレット「なにを!なにをいってんの?」
瀧奈&ミュルル『何かわからないけど…聞き取れた』
……また荷車が揺れて、そのまま全員外に出される。
瀧奈「ッ…」強く頭を打ってしまう。
ブレイザー「二手に分かれる!頼んだぞ」
外には大型のモンスターが荷車を襲っていた、
そのモンスターに向かって銃を撃って逃走経路を確保している蒲輸送団たち。
気づくと、ブレイザー&グッドフに運ばれている瀧奈とミュルル。
そして、リカ&モッコ&シュリーナがジョゼを引っ張りティファレットを担いでいた。
……そうだった、ティファレットに縄を縛ったままだった。
瀧奈「いっ…て…」
ジョゼ「ラベン城に、向かってください……そこに、」
そのまま、分かれる形で離れていく。
――法王国プロキシア(第2都市部)――
リカ&モッコ&シュリーナ&ティファレット&ジョゼ国務大臣のチーム?。
……彼女らは失望していた。
突然の選択だった為、仕方ないと思ったが…
2人の人間がこれほど大変だという事に。
ジョゼ「……私は…私は…なんて酷いことを、ウォォ!陛下〜!忘れててすみません〜!」
ティファレット「?won od ot gniog uoy era tahW.」
モッコ「何を言ってるの?」
シュリーナ「言葉がわかる奴が、はぁ…どうして」
リカ「取り敢えず、城に向かわないと始まらないね。そこで何が起きてるか知らないけど」
モッコ「あ、そうだ……」デザインが痛々しい漆黒の禁書(ブレイザーの手帳)を取り出す。
モッコ「まさか、リーダーの努力が報われるとは……何か複雑な感じ……」
シュリーナ&リカ「うわぁ〜…」あまりにも細かく記載されている内容にドン引きする。
リカ「で、でも……これで解決できるはず」
…ポン、とモッコの肩を触り、
リカ「任せたよ……」
モッコ「えぇ……な、何とかしてみます」
ティファレット「?dnuora I nac ufomufoM.」
シュリーナ「何か言ってるぞ」
モッコ「えっと…私?周り?…」
ティファレット「ufomufoM.」
モッコ「モフモフ?」
リカ「?、上着使うか?」ティファレットに上着を向ける。
ティファレット「ヘケ…」いやらしい目。
モッコ「周りをモフモフしてもいい?…ってさ、あれ?…大丈夫?」
……ティファレットにモフられているリカ。
リカ「そ、そこは…やめ……ッ」
……その光景は、とても…けしからん。
ジョゼ「あ…あ……」
…ジョゼの脳内は悪魔と天使が語りかける
ジョゼの欲望『行け行くんだ』
ジョゼの理性『やめなさい、死にますよ』
……一歩前にでるジョゼ、彼女は思った。
ジョゼ『こんな百合モノに挟まりたい』
……数分後……
シュリーナ「初めて見た」
…目の前には血だらけのジョゼがいる
シュリーナ「鼻血がドバーって出る奴」
ティファレット「この人、こんなに血が出てるのに」
ティファレット&モッコ「めっちゃ笑顔や」
ミュルル「だ…大丈夫なんでしょうか?」
ジョゼ「は!こうしている場合ではありません!」
ミュルル「あ、起きた」
ジョゼ「陛下だけじゃない…メイド達も助けに!私のパラダイスを守らなくては!」(何か正気に戻る。)
リカ「あ、こいつ賢者モードに入ってる」
シュリーナ「お前の理想は知らね!助けに行くなら計画はあんのか?おい!」
ジョゼ「計画ですか……いちょう1つ」…
……始まりは、国立魔法図書館での出来事です。
私[ジョゼ]が秘密の本棚で安息の休憩をしていた時だ、
1通の連絡が届いた時は既に手遅れだった…
私を除いて国の強戦士が4人居るのですが、
多分、何処かに収容されていると思います…
根拠は、あの4人がそう簡単にやられない事はわかってますが…国兵と彼らを合わせた戦力で、
たった2人の魔術師で制圧されてしまいました。
国民や陛下達の身の安全は多分、
大丈夫だと思います。
見ず知らずの異国から来た浪人が、
自身を身代わりにする条件で、少し安全を確保してもらっています……どんな理由か分かりませんが。
これも時間の問題でしょう。
その者は、魂の実験……陛下の知る法王国の高等魔術を目的だったんでしょう。
情報は不足ですが、それが済んだら次の目的は…
魔導国ルミナリアになると予想がつきます。
その次は…神聖国アテナ、帝国メルカド、王都アルスランディアと資源や技術を求めて侵略するでしょう…多分ですが。
だから、我々は、この時点で解決しないといけない。
大惨事になる前に知られる前に…。
得られた情報で信用性が高いのは…
聞いた奴らの名前は、
ファー・スト・ウッドマン。
全ての世界を救い変える魔術師。
続く→
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