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五章 全ておっぱいのせいだ!
*成田空港 23時50分
俺は外国の化身が苦手だ。
だがその次に苦手なものがある。
それは 夜の陽キャラが集まる。都会である。
ビジネスホテルに行く道の都合上
小さな繁華街を通らないと行けなくなってしまいました。
そしてこのザマである。
「お兄さん かっこいい〜。よかったら一緒に遊びましょうよ」
俺は若い女の子?に追い詰められていた。
「お兄さん筋肉結構ついてるんですね〜
私をこの胸筋で抱きしめてくださいよー」
俺は 不覚にも思ってしまった。
キモいよりもおっぱいデカいと胸筋なんかどうでもいいその胸筋に押し付けられているおっぱい!そうおっぱい(俺は疲れてる)
「お兄さん まさか童貞?」
ウッ ウッなんとも言えない。
何百年も生きてる童貞なんてキモすぎる。
「いやーその…」
俺は自分の顔がどんどん赤くなる。
「えっ待ってお兄さんちょー可愛い。みんなもそう思うでしょ」
「わかる!めっちゃ可愛い」
やめろ やめろこんな爺さんを可愛いとか言うな!(てか俺180センチ超え)俺はこのために東京に来たわけではない!
そして この女性達は俺を更に追い詰める
「ねっ 一緒に遊びましょう」
「いや その…」
「そのへんでええんちゃう?」
救世主!!
こいつをそう叫びたくなる日はそうそう来ないだろう。だから心の中で叫ばせてくれ。
“大阪ー!お前最高ー!!”
「兄貴 急に走り出してどうしたんです…か」
小走りで走ってネオンからやってきたのは兵庫でよく似合ってるキャップはさすがシティーボーイである
兵庫には今 おっぱいのデカいお姉さんに囲まれる俺とそこに割って入ってる大阪という奇妙な光景が広がってる事だろう。
「えっこっちのお兄さんもイケメン!」
こんなカオスな状況でも 引かない陽キャラお姉さん。やっぱおっぱいデカい。
「ごめんやでお嬢さん、こいつゲイやねん。手ぇ引いたって」
大阪は急に嘘を吐いた
「なっ…」
何言ってるんですか!っと言おう思ったら兵庫が手を口元に当ててシーっというポーズをとる。
これはここを乗り切るため!乗り切るため!っとひたすら自分に言い聞かせた。
「えーじゃあお兄さん達が遊んでくださいよー」
それでも引かない これだから陽キャラは苦手なのだ。さぁどう切り抜ける。
「あーあかんわ 俺達今からこいつとデートやから」
そう言いながら。すまんなーっと言いさり俺と兵庫を連れネオンに隠れた。
その時の声、手の引き方どれを取っても妖艶でかっこよかった。
[間走]
ジューっとストローでジュースを吸う音と共にさっきの勢いに任せた流れが完全に断ち切れた。
「俺達さっきのお姉さん達にどう思われたんでしょうか」
俺の気持ちは他者からどう思われたかでいっぱいになった。
そこにジュースがなくなって少し残念な顔をした兵庫がいった
「これからラブホでホモるとでも思われたんじゃないですか」
ですよねーー
兵庫の冷静な声と言っている事のギャップに眩暈がする。
「もうどうしてくれるんですか。もうここ歩けない」
顔を覆わないと恥ずかしくて醜態を晒すことになりそうだ。もう晒したんだが。
それに対し大阪はビールを飲みながら答える
「そんなん気にせんときや。あっちも面白いもん見れてハッピー。俺らは逃げれてハッピーや」
まったく反省していない。最早ハッピーなんて言ってもうたっと頬を赤くしている。酔ってんな。
「それより 北海道お前フィンランド行くってな」
「えっ知ってるんですか」
俺はビックリしていた。おれがフィンランドに行く話は札幌や俺と仲がいい化身しか知らないと思っていたからだ。
「祖国が言ってましたよ。泣きついてきても助けるなって」
なくなったジュースのストローを噛みながら兵庫は続ける
「そもそも 成田空港に近くない駅を選ばれてる時点で どうなんすか?」
確かに ホテルを選んだのは祖国で成田空港と連携しているホテルはたくさんあるが、祖国は電車に乗って小さな繁華街の奥のホテルを選んだ。確かに祖国がこんな無駄な事何も考えずするとは思えない。
「俺 祖国に呆れられてるんですね」
だから フィンランドに行くまでに試練を用意した。
「そこまで追い詰めへんでもいいちゃう」
さっきまで静かに酒を飲んでいた大阪が声を上げる。
「いやでも俺がフィンランドに行けって言われたのはそう言うことで」
俺が反論すると 大阪はニヤリっと笑った
「そこや そこからや まずは」
えっ
「お前はいちいちそのまんまを受け取りすぎや」
大阪は俺の顔を指指して言う
「いやじゃあどうしたらいいですか!」
俺は少し 鬱陶しさ様な焦ったい様な気持ちだ
「こう考えてみ、“祖国俺の事信用し過ぎ“って」
大阪は少し茶化している様な遊んでいる様な顔をする
「いやそんなはず…」
「ないって?」
否定しようとした時兵庫が方杖を立てて俺の言葉を盗む。
「いや 考えてみ フィンランドは祖国の大切な取引相手や お前は信用されてんねん」
確かに フィンランドは親日国で日本にいいイメージを持ってくれてるからって俺が何をしてもいいってわけじゃないし。
「お前はフィンランドの地に足つけた途端日本代表や」
スッと風が俺の体に吸い込まれた気がした。
「そうだな 俺 祖国から信用されてる!フィンランドさんに取り入って見せるよ」
俺は椅子から立ち上がり、拳を作り上に突き上げた。
「そのいきやで!」
大阪の笑顔が今までとは違った物に見える。俺また少し変われたかも
追記
「フィンランドと仲良くなるんやったら。あいさつの練習した方がいいんやない」
大阪が突然提案してきた。
フィンランドのあいさつってなんなんだろう
「いいですね!」
少しは相手の事を知るのも大事っと思った矢先
「じゃあ ほれ」
大阪が頬を突き出して来た
「えっ」
「えっじゃないねん!キスや!キス!」
俺が驚いて刹那大阪はツッコミを入れてくる。流石だ。だがしかし今はそんな事を考えてる場合じゃない。
早く早くっと大阪が俺を急かしている。
俺は変わるんだ!こんなチークキスぐらい出来る!
チュッ っと小さなリップ音が鳴った
「ふぇ…」
俺が間抜けな声を出したと思った。がしかしまさかの間抜けな声を出したのは大阪だった。大阪は顔を真っ赤にした。
「本当にすると思わんかった」
そう小声で言う姿は何故かちょっとした母性本能をくすぐる物だった。
”ピコン“
そしてまた聞きなれない動画を撮る時の効果音がした。その方に2人して向く。
そこには ニヤニヤっとした兵庫がこっちを見た。
「お暑いですね」
2人して茹蛸の様に赤くなり。兵庫に罵詈雑言を浴びせたが
「お可愛らしですね」
っと一蹴された。
「そもそも フィンランドにキスやハグのあいさつ文化はないですよ」
っと追い打ちをかけられてしまった。
「それ早く教えてくださいよ」
そう兵庫に泣きつくと兵庫は、口元にスマホ当てニヤリっと笑った。
「面白そうな物が見れそうだったからつい」
っと最後までおちょくられてしまった。
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