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六章 東北拡大プロジェクト(妄想)
*成田空港 8時30分
チェックインを終え俺は静かに佇んでいた。
フィンランドさんと仲良くなるためにお土産も買った。フィンランド文化についてあんまり積極的調べる気が起きんかったが、よく考えれば俺のアイヌ文化も東京さんや京都さんに理解してもらうには時間がかかったし、沢山の県民が苦しんだ。文化を受けいられないのはあまりにも辛い事だと思い出した。
フィンランドさんどんな化身なのだろう。ロシアやスウェーデンに挟まれどんな歴史に揉まれてきたのだろうか?
俺は知る由もない。
プルプルっと携帯がなった。青森からだった。あいつ、俺の電話は切ったくせに(切ってはない)
青森は俺にビデオ通話を要求してきた。
俺はそれに応えた。
「あっ繋がった!繋がった!」
「えっ?」
まさかのビデオ通話の奥には東北と…
「何故、新潟?」
新潟が堂々と少し遠慮がちな存在感を放っていた。
「なに言ってんだ、新潟は東北だっちゃ!」
少し、お茶目な宮城は新潟の肩を寄せた。
「いや、僕は北陸だから、今日もたまたまこっちにきてるだけだから」
新潟は優しく反撃する。
「新潟お前は東北だず。米を見ればわかるけろ。お前は!東北だず!」
さりげなく2回言った。この県は庄内平野がある山形。
「だけんちょ、新潟お前中部より北陸の方がチーム意識強いんだべな」
ちょっと嫌な事言ってるのは、赤べこがある事ぐらいしか知らない福島。
「お前らあんまり新潟いじめんな」
新潟いじりに終止符をうったの東北の保護者青森。
「せめて北半分くらいは東北でもいいんっすな?」
まだ新潟をいじりたい秋田は山形の後ろからひょっこり顔を覗かした。
「はぁー、いいかお前ら考えてやべ。新潟だけじゃないやべ。北関東なんて関東ってついてるだけで、ほとんど東北だべ」
新潟だけじゃなく北関東まで巻き込んだのは岩手。
「なに言ってるんですか?岩手さん?」
そんな岩手の前に現れた拳骨を一発かましてやろうかとでも言いそうな覇気を放っていたのは盛岡。
「皆さんも、北海道さんを応援するために電話をかけたのでしょう?目的を忘れるなこの東北ズ!」
お前も東北なっとツッコミたくなったのは仙台。
「すみません。北海道さんこんな時にかけてしまって。こんなですが、北海道さんを応援してる気持ちはみんな同じです。」
仙台が、謝罪をしている中東北ズはきりたんぽを争っていた。
それを見兼ねた盛岡が叫ぶ。
「ゴラァ!お前らぁ!少しは落ち着かんかい!」
いつから関西人になったんだと言いたくなる迫力にビックリである。どうもこうも、県庁所在地はオカンになるのか。確実に俺の頭に札幌が浮かび上がった。
そしてなんやかん東北の賑やかな所を見させられて。
最後
「よし、最後は北海道に頑張って言おうな」
青森が打ち合わせの声を上げた。
「よしじゃあいくぞせー「ちょっと待った!」
青森の掛け声に待ったをかけたのは、宮城
「誰の方言に合わすだっちゃ?」
確かにっと東北ズの頭に出た気がした。
ワシじゃ、ワシじゃと騒ぐ東北ズに終止符を打ったのは、仙台だった。
「標準語で行きましょう」
パッと仙台が鶴の一声を発したしまった。
どうやらみんな納得した様だ。多分
「それじゃ気を取り直してせーの!」
“北海道頑張ってね!”
言葉ぐらいで変わらないだろとか、この応援に意味はあるんだろうとか考える事は、
我が生涯の罪だと思った。
俺は一瞬涙を堪えた。そう一瞬、壊れたダムの如し、涙はどんどん溢れて東北ズには心配をかけさせてしまった。でも、最後にはみんなに素敵な笑顔を向けられたと思う。きっと
追記
ちなみに、青森が方言を使わないのは、他の東北も津軽弁を聞き取れなくて意思のコミュニケーションが取れないかららしい。(沖縄も)
方言にいいなby北海道