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被害者の男関係を調べていた南刑事が説明する。
「はい、被害者の周りには関係を持っていた男は1人でした。恋人の田崎望28歳です。2人の関係は良好で、田崎の住むマンションの近隣住民からお似合いで喧嘩の少ないカップルだと言われていました。」
南刑事は雪村警部の班で唯一の女性だ。男女関係における捜査には欠かせない人力だ。
すると、中島刑事が「それと死亡推定時刻ですが、3日前の3月7日の夜12時から1時の間だと分かりました。」と報告した。
「分かった。田崎望に会いに行ってみるか。」
南刑事の調べによると、田崎は東京を拠点に活動する建築家で会社が新宿にあるという。雪村警部と南刑事はその会社に向かった。
その会社はマンションの4階にあり、割と大きなところだった。
「警察の者です。
田崎望さんにお会いしたいのですが。」
「少々お待ちください。」
受付の人から言われ、5、6分待っているとスラっとした爽やかな青年が出てきた。
「私が田崎ですが、警察の方がなぜ、、」
「立ち話もなんですから
そこのカフェでどうです」
ロックな音楽が流れるカフェに腰を下ろした。
「実は今朝、神沼奈緒さんが遺体で発見されました。あなたは神沼さんの恋人だそうですね?」
「え、奈緒が。そんな、、、」
「神沼さんと最後に会われたのはいつですか?」
「奈緒とは3日前に会いました。食事を兼ねて会う約束を。」
雪村警部と南刑事は顔を合わせた。
「その後はどうされましたか?」
「私が次の日、朝早くにクライアントとの会談があったので食事をしてすぐに帰りました。」
「では、その日の夜の12時から1時の間どこで何されてましたか?」
「その時間なら寝ていましたが、私を疑っているのですか?」
「いえ、参考までに聞いただけです。
それを証明できる人は?」
「いません。」
「それと、任意ではありますが唾液採取にご協力頂けませんか?」
「どうしてですか?」
「犯人特定の早期解決の為です。
やましい事があるのでしたら構いませんが」
雪村は少し脅して田崎の様子を伺った。
「別にやましい事なんかありませんよ。
協力します。奈緒を殺した犯人を必ず逮捕してください。」
田崎の唾液採取をし、お礼を言って本部へ戻った
continued