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4 - 3話「ストケシア」

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2022年06月04日

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注意

・誤字脱字

・語彙力は遥か彼方へ飛んでいきました。

・ご都合設定、捏造

・キャラ崩壊

・季節、時間軸は改変しました。

・原作ガン無視

それでも良い方はゆっくりしていってね


ー圭介ー2005年10月28日 

 今日は、学校でうぜえ事だったり、帰りにケンカをふっかけられたり(しっかりノした)とあったせいで、ムショウにイラ立ちがあった。寝る時になっても気持ちが落ち着けられずにいた。そんな気持ちを落ち着けるために、オフクロにバレないよう家を出てバイクで流しに行く。あいつら(東卍)とバイクに乗るのもいいが、俺は、夜に1人静かに走るのも好きだ。適当にバイクで走る。すれ違う車は1、2台程度。明かりは街灯と欠けた月だけ。 

 少し気持ちが落ち着いて、これなら寝られるかと考えていた時、俺はマチナミを少し離れたとこを走っていた。俺の目が見えるギリギリのとこに人みたいなもんが見えた。だんだん縮まる距離。俺は月明かりで照らされる人が誰かわかった。スピードを落としてその人の側にバイクを止めた。その人は俺に気づいたのかゆっくりこっちを振り返る。その動作すらきれいだと思った。

「こんばんわ、圭介」

「こんばんワ、キキョウくん」 

 ホホエミながらキキョウくんは俺にアイサツをした。だから俺も少し笑ってアイサツを返す。なんでココにいるのか聞く。キキョウくんも気持ちが落ち着かなかったらしくタクシーに乗って、途中歩いてココまで来たらしい。帰りもタクシーに乗ると言うから俺のバイクで送ると言うと、キキョウくんは断った。理由を聞いても乗らないと言うだけ、俺は自分でもマユゲが下がるのがわかった。すると、キキョウくんは小さくため息を吐いた後、俺に送ってくれと頼む。キキョウくんにヘルメットを渡し、俺の後ろに乗るよう言う。キキョウくんは何も言わずヘルメットをかぶり俺の後ろに乗った。そして、俺の腰に抱きついた。俺は少しドウヨウしながらもバイクを走らせた。抱きついてるキキョウくんの腕は細かった。ちゃんと食べてんのか不安になる。背中にかたいヘルメットとたぶん耳、布ごしに一定の速度で動くシンゾウ、少しキツくしめる腕を感じた。キキョウくんが俺の背中に耳を当てて、俺とのスキマを詰めたのがわかる。少しずつ自分のシンゾウが速くなるのがわかる。キキョウくんにも伝わってんだろうな。けど、この時間が少しでも長く続いて欲しいと思った。俺は、少し速度を落としてキキョウくんの家にバイクを走らせた。 

 キキョウくんは、基本、俺に甘いと思う。今回のもそうだ。なんだかんだ言っても俺のシュチョウを優先で考えてくれる。けど、マユゲを下げたとき、キキョウくんはため息より小さく息を飲んだ。ため息は息を飲んだのを隠すためなんだろう。その後、俺を見て言葉を発した。…キキョウくんは、俺を見て息を飲んだわけじゃない。キキョウくんの目には俺が映っていたけど、俺を見ていたわけじゃない。キキョウくんが視てたのは⸺   

     俺と似ている別の人間だ。


2001年11月2日金曜日 

 今日、洗剤が無くて仕方なく買いに行った。行かなきゃよかった。今日、無理して洗濯しなくても、よかったんだ。帰りに、圭介に会ってしまったから。圭介にバイクで送られてしまったから。あの子の体温は、あいつの体温に似ていると思う。思い出せなくたってきたあいつの体温は、あの子の体温に塗り替えられてしまった。手に残る温もりは、あの子の体温だ。


ストケシア…追想

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