橙side
よし、大体こんなもんでええかなと買い物袋の中を見る。ちょうど買い出しに頼まれたので自分の必要な物と一緒に買いに行ったのだ。今日の晩ご飯はなにがええかな〜と考える。俺たちは皆が負担しすぎないように当番制なのだ。ん〜、ハンバーグにしよかな…、そう考えていると、うずくまっている子供を見つけた。なんやろ…やな予感するな、と思った。声掛けてみるか、
橙「なぁ君、大丈夫か、?」
俺何言ってるん?大丈夫なわけないやろ、
橙「行くところがないん?」
その子はコクンと弱々しく頷いた。う〜ん…言ってまうか、
橙「じゃあ、俺たちのとこに来ぃや、」
紫ーくんに電話を掛ける。プルルルルルル、プルルルルルル、ガチャッ
橙「あっ、紫ーくん?今大丈夫?」
紫「うん、大丈夫だけど、どうしたの?」
橙「今な、うずくまっている子供を見つけたんよ、その子に声掛けてみたんやけど、行く宛がないって言うねん。だから、連れて帰ってもええ?」
紫「もちろん!」
橙「ありがとう、あと救急セットとか準備してくれん、?この子顔色悪いし、体調よくなさそうやわ」
紫「は〜い!分かった!」
よし、オッケー。
橙「ごめんな、ちょっと抱えるで、」
やっぱり体が熱い。しかも軽い。…なんかあったんやろな。視線を感じ目を向けた。
橙「…なん、?笑」
黄「ぁり、がぁとござぃます…」
橙「んふふ笑そういうのは体調良くなってからでええんやで、ほら、寝とき、」
その子は目を閉じた。暴力はされていたのだろうか、服を少しだけ捲り確認する。…されてなさそうやな、じゃあ悪口とか、?う〜ん、分からんな、突然息が少し上がり始めていることに気が付いた。ヤバ…俺は少し急いだ。アジトへつくと紫ーくんが待っていた。
橙「紫ーくん、この子少しヤバそう!」
紫「もう準備してあるからこっち来てっ!」
それから俺らは素早く処置をした。熱を測ると39.4度とあり得ない数字がでた。そりゃあ、外にいたからそうもなるわ、いきなり唸り始めた。
黄「ご、めんなさぁ…ゆ、るして…」
…大丈夫やで、と思って頭を撫でる。俺の手が冷たかったのか、ニコッと笑いまた眠りについていた。
紫「んふ笑この子は橙くんに懐きそうだね、」
橙「いや、多分違うんちゃうん?俺の手が冷たいだけやで」
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