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マフィアパロ

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マフィアパロ

33 - 第33話 33話

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2025年02月23日

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橙side

隣でぐっすり寝ている人を見る。まだ顔色が悪く、体も熱い。この子はどんな家庭環境やったんやろか…暴力が振られていないことを見ると、精神的なダメージで喰らわされたことは確かなはずだ。じゃあ、なぜ暴力を振らなかった…?警察の目が怖い?いや、そんなこと関係なしにやる奴はぜったいおる。ちょっとまともやったとか…?…ちゃうよ、それだったら外に放置せぇへんやろ、…比較的肌が白いんよな。紫ーくんや青ちゃんよりも。病弱がちなんかな…今もこうやって体調崩しとるわけやし。ともかく、俺らが幸せにするからな、安心してええで、と思った時、目がうっすらと開いた。

橙「…起きた、?」

その子はキョロキョロと周りを見始めた。ああ、記憶飛んだんか。

橙「大丈夫やで、ここには傷つける人おらんから。俺は橙っていう。よろしくな、」

黄「ぼ…くはっ…黄ですっ…よろしくお願いしますっ…」

橙「ゆっくり喋れるようになってからにしぃや、?その状態から喋ってまうと、声枯れるで。あ、水飲むか?」

コクンと頷いたため水をもってこようと立ち上がった瞬間、扉が開いた。

青「あ、大丈夫?」

青ちゃんが入ってきたようだ。

橙「おん、今起きたから水取りにいこうとしててん。」

青「そっか、橙くん。水持ってきたら休んでね。」

橙「…?おん、分かった。」

なんでやろ。

青side

橙くんはもう一日寝ていないそうだ。多分、本人も気付いていないだろう。そういうところから、疲れは溜まっていくものだ。紫ーくんに見ててもらおう。桃くんでもいいけど。1番橙くんが落ち着ける存在は紫ーくんだろうから。皆、平等に過ごせるように。

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