テラーノベル
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「課長、少しいいですか? 」
翌日、気まづさを飲み込み 誘う
「なんだ 」
「先日はすいませんでした … 」
「俺、ちょっと浮かれてて …
勝手に話す内容じゃなかったです 、 」
「…… もういい 」
課長が放った言葉はそれだけ
怒りも、貶しもせずに曇った表情を浮かべる
後ろを向き、ドアを開け去ってしまった
首元に貼られた絆創膏が余計に悔しさを抉る
「あれ、今日はどうしたん ? 」
「塩崎さん 、 、 」
「この間は結構気分上がってた感じしたけど 」
「いや 、 ちょっとやらかしまして 、、 」
「へぇー、珍しいなぁ 」
「でも、プレゼン成功させてまた頑張ります 」
「ん、そうやな 」
そうだ、俺にはチャンスがまだある
絶対成功させてまた話す機会を…ッ
「あ、れ、 … ? 」
「どうしたん? 」
「データが消えてて 、 」
「もしかして昨日そのまま閉じちゃった? 」
「はい、急ぎの用事があって終わった後そのまま閉じました 」
「あー 多分それやね … 保存されてないまま閉じちゃったからデータが残ってないんよ 」
「え、 ッ ?! す、すいません … しばらく雑用しかやってなかったんで忘れてました 、」
「あと2時間か、、
前の資料でいいなら俺も手伝うよ 」
「ありがとうございます ッ 」
あぁ間に合わない 、 、
「何してるんだ早く準備しろ 」
「あ、か、課長 … 」
「俺は先に行っている 」
「はい 、 」
「ここまでかぁ、、頑張れよ 」
「最後の最後まで本当にありがとうございました ッ成功するか分かりませんがやってみます 」
「すみません、私の注意不足で資料はここまでとなります 。ですが言葉で説明させていただければと思うのでお聞きくださると有難いです 」
課長が「何故だ」と言うような目で見てくる
今はそんなこと気にしてられない
せっかく任せられたんだ 失敗は許されない
「以上が御社の意見です。不十分な準備の中ご清聴 ありがとうございました 」
やりきった、、
課長は … ッ ?
「……」
反応は、ない …
「貴方、ここの会社では 見ない顔ですけど…
もしかして 初めてですか? 」
「へ、? あ、はい … 」
「初めてなのに資料ないのは 、、ねぇ? 」
「す、すいません … 」
「私達も機械じゃないんですよ、 そんなベラベラと喋られても話が入って来ないし 」
その人を境に他の人もどんどんと愚痴を放つ
「そんな人に任せられるんですか?吉田さん 」
「、、 」
「黙っちゃったよ 笑 」
「まぁ任せて後悔しかないだろうな 笑
こんな重要なプレゼンを台無しにするなんて 」
この人たち、俺だけじゃなく課長にも火を…
「あの …ッ ((( 」
「失礼ですが、帰っていただけますか? 」
え?
「この企画の準備不足は私の責任です。
最終チェックを怠ってしまったのは私です 」
「ですが、そんな中でもやり切ってくれました。そんな人を貶す資格はないと思います 」
「どうかお引き取りください 」
「か、ちょう … 」
「い、いいんですか?この取引が無くなったらそちらの会社厳しいんじゃ … 」
「厳しいですよ、でもいいんです
私は私が契約したい所と契約します。 」
「社長が許すかは分かりませんが私のわがままです、。お引き取りください 」
「い、行きましょう ?こんなところに構わなくてもいいですから ッ 」
「今後、絶対に助けませんからね? 」
「勝手にしてください 」
「なんなんだその無礼な態度は、 ッ 」
その後もここから出るまで文句を言われたが課長はお引き取りくださいの一言だった
「す、すいません … 俺のせいで 、 」
「、本当だよ …せっかくの取引を 」
「本当に、申し訳ありませんでした …ッ 」
「でも、お前にしては頑張った、、 」
「課長 、 、 」
「ほら、さっさと仕事に戻れ 」
見てる人は見てくれてる
やっぱり、この人を手離したくない
「課長 …今日の夜、もっとしっかりと向き合って話したいです 。 」
「……分かった」
コメント
4件
最高過ぎますうぅぅぅ!!