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#イケメン
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こげ丸
視点:柊桜凛
俺はこんなにも単純な奴だったのか?花咲の見た目だけにつられるような軽率な人間だったのか?そんな最低な感情で動いていたのか?そんなことを頭で問いかけてもそんな問いは頭の奥底に沈んで行くだけで、返事は返ってこない。
「桜凛くーん、そんな悩んだ顔してさぁ?」
「風太郎、うるさい。」
「郎は余計だよ。」
「ふーん、初めて知ったわ。」
「嘘つけぇ!あ、そういや先生に用事あったわ、ほな!」
(なんだったんだアイツ。話しかけるだけ話しかけてすぐどっか行ったぞ。)
と、そこで聞き覚えがあるようなないような声が頭に響いてくる。
「柊くーん、ちょっと手伝ってくれない?」
楓だった。憧れの、好きな人。
「あ、うん。わかった。」
そんな言葉は出すまで、やけに重っ苦しかったのに、出した瞬間すごく軽く感じた。たった、これだけの言葉なのに。
「いやーありがとね、柊くん。」
「別に、頼ってくれるのは嬉しいから。」
(何言ってんだ俺!バカか!んだよその反応!気持ち悪りぃぃぃ!)
「あっはは、私も嬉しいよ、手伝ってくれてさ。」
ふんふふーん♪と楓が職員室がある3階へと足を運んでいき、それに俺もついていく。
「ふぅ、ありがとうね、柊くん。」
「お、おぉ。…下の名前で呼んでくれ。」
「じゃあ、桜凛くん?」
破壊力が凄まじい。好きな人に名前で呼ばれることにこれほどの威力がありとは予想だにしていなかった。
桜凛が鼻血を噴き出してぶっ倒れる。
「ちょっ、桜凛くん!?救急車…」
「あぁ、ごめん、大丈夫。」
「ほ、本当?大丈夫ぅ?」
「あぁ、少し頭打ったけど。」
「ダメじゃん!」
そこで2人ともぷっと吹き出してしまった。
今日もこの学校は平和らしい。
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