「悪いがお前の遊びに付き合っている暇は無いんだ。判ったらさっさと引いてくれ。または私に斬られてくれ」
「…………」
グルッペンの言葉にも一切反応せず、ただ静かに剣を構えているだけの隊長に焦れた鬱がスコープを覗き、直後
ダーンッ‼︎
撃った。しかし、隊長はあっさり弾を弾き、その跳弾で鬱が撃たれた。
「くっ……グルちゃん……僕が引きつけるから殺って……ボソッ」
「コク……判った、鬱」
鬱は残りの弾数を確認し、玉を込めると、
「僕らの総統を傷付けた罪、命で償って貰おうか‼︎」
と、言った。かっこいい事言うなー。
ダーンッ‼︎
「君達なんかにグルちゃんは傷付けさせない。君の相手は僕だ‼︎」
その瞬間、後ろから接近したグルッペンが剣を振るう。隊長は素早く上に跳び着地と共にグルッペンに剣を振るうも、もう間合いの外に移動している。隊長は小さく舌打ちすると振り向きざまに鬱の腰から切り上げた。
「あ”あ”⁉︎い”だい”っ⁉︎」
「鬱⁉︎」
「グルちゃん‼︎コレで決めて‼︎」
ダンッダンッダンッ‼︎
タッ
ズバッ‼︎
それで相手のフードがズタズタに切り裂かれた。
ピッ
「鬱が負傷。ペ神、至急医療班頼む」
『了解』
隊長は瞳に何の感情も宿さず、振り向いた。そこで初めて言葉を発した。
「我々国、総統殿。一騎打ちですね。楽しい戦いをしましょう」
そう言うと隊長は顔を上げ微笑んだ。
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