この作品はいかがでしたか?
38
この作品はいかがでしたか?
38
あれから数日し、食事もとれてきたし、安定してきたから、退院し、数日がたった。
照「ただいまー」
○○「あ、おかえり!」
ギューッとハグされ、頭撫でられる。
照「なんかいい匂いする、」
○○「ん、今日の夜はチキンのトマト煮!舘さんに、レシピ教えて貰ったんだ!」
照「宮ちゃんに?そんな連絡してるの?」
あ、ちょっと拗ねてる…
○○「ん、料理のこと色々と。」
照「ふーん。」
そう言って、着替えにいく照。
私は夕飯食べれる準備をする。
すると、後ろから抱き疲れる。
○○「もう、危ないよー?」
照「いいの。あ。ほら、袖、汚れるよ?」
そう言って、袖を捲りあげてくれる。
○○「ふふ、ありがと。ほら、もうできるから!」
そういうと、離れ、料理を運んで手伝ってくれる。
2人でご飯たべながら、今日のことを話す。
っても、私は家事をして、近所のスーパーにいったくらい。
照も特に変わらない1日だったらしい。
照「片付けやるから、先にお風呂入ってきたら?」
○○「え?いいよ?筋トレとか、いろいろやるでしょ?」
照「ん。でも、ゆっくりして?のんびりお風呂はいるもよし、上がってからものんびりしたらいいじゃん?」
○○「いや、照こそ。仕事だったんだから…」
照「じゃあ……2人ではいらない?」
○○「へっ?」
いきなりの提案に、思考すらも停止した私。
照「……いや?」
○○「………え?」
照「……じゃあいい。(拗)」
あ、え?拗ねちゃった。
拗ねて、どこ行くかと思ったら、玄関。
え?でていくの?
と、びっくりして慌てて追いかける。
靴を履き、紐をしっかり結んで立ち上がる照の背中。
○○「ま、待って!待って、照!?……ね、なんで?どこにいくの!?」
照「……別にいいでしょ?」
凄い拗ねてる??
そんなに一緒にお風呂入りたいの?
なんで?
○○「……良くないっ!」
そう言ってる私を無視するかのように、背を向け、玄関のドアをあけようとしてる照に、思わず後ろから抱きついた。
○○「……やだ。泣。」
照「………。ジョギング行くだけだよ?笑。」
○○「……え?」
は?え?
照「…あははっ!いひっ!笑。」
○○「……もう!(怒)」
めちゃくちゃ早とちりして、馬鹿みたいじゃん。
私は照の背中をちょっと叩いて離れた。
○○「……知らないっ!もう二度と一緒入らないから!」
照「……え?入ってくれるの?ダッシュで帰ってくる!行ってきまーす」
○○「……いや、入らないから!」
ったく。人の話絶対聞いてない。
絶対入ってやんないもんね。
私は怒ったまま、食器洗ってキッチンリセット。テーブル拭きあげ、明日の朝ご飯と弁当の準備をした。
そして、ちょっと疲れたなぁとソファーに座ったのが間違いだった。そのまま寝てしまった。
ふと、目を覚ますと、そこにはお風呂から上がった照がいた。
○○「あれっ?……」
え、私寝てた…
一緒にお風呂……大丈夫だったのかな?入らなくて…いや、入りたい訳じゃないけど……
と、一人頭の中パニック。
照「ん!起きた?あ、これ、食べる?」
そう言って差し出されたのは私の大好きな焼きプリン。どうやら怒ってるわけではないみたい。あれ??もしや、逆に、私が怒ってると思ってた?
○○「…そ…それで機嫌とろうったって……ひっかからないからね。」
照「まだ怒ってたの?笑。そんなんじゃないけど、要らないなら、俺食べよー」
む……
○○「……食べます。」
照「どうぞ。笑」
2人向かいあってデザートを食べる。
○○「…美味しいー!幸せ( ´˘` )」
照「食べたらお風呂入ってきな?」
なんだ、全然機嫌いいじゃん……
お風呂入って上がってから、ソファーで横になり本を読む照。
ソファーに寄りかかって座り、私はスマホを見る。
舘さんから、また新しいレシピが届いていた。
○○「…わぁ、美味しそ!!」
照「……舘さんと連絡してんの?」
○○「うん!ね、見て見て!これ、美味しそうじゃない??明日これにしようかなぁ…」
照「………たのしそうだねー」
○○「…だって、照の好きなもの、わかってるじゃん、舘さん。それにレパートリー増やしたいし…。」
照「え?」
○○「いつもお仕事頑張ってるから、美味しいご飯くらい作りたいし、それくらいしか私に出来ることはないかなぁって。」
照「……ありがとう。」
そう言って抱きしめられた。
コメント
1件